2021年三浦大輔監督の采配問題

 ベイスターズさん、広島にて今季最終戦です。最後くらいはせめていい試合をしてほしいですね。

 負けました。7対0の完封負けです。先発の京山投手は立ち上がりからコース、高低差を使って中盤まで無失点に抑えましたが、6回裏につかまりました。交代した櫻井投手と合わせて、この回打者12人相手に7失点。一気に試合が決まってしまいました。

 打線は4回に3連打でチャンスを作りましたが、佐野選手のホームタッチアウトと柴田選手のゲッツーで無得点。あとは牧選手以外はいいところなしでした。

 試合の中でいいところはあっても勝ちきれない。これを重ねると負け癖がついてしまいます。「やっぱダメだったか」。そんな気持ちを積み重ねてしまうことが負け癖につながるんじゃないかと思うのです。

 来季は心機一転。ひきずらずに、新たな気持ちで戦ってほしいなと思います。

 

■最後まで先発投手を引っ張る采配を見せた三浦監督

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 この1年、ラミレス監督であれば早めに投手交代していたような場面で、三浦監督は先発投手を引っ張って、打ち込まれて、負けてしまう試合が多かったような気がします。本日もそうですね。

 4月にも話したことなのですが、三浦監督自身リリーフ経験がないので、先発投手に対する思い入れが強いのだと思います。中盤の苦しい場面を乗り越えてこそ、先発投手として一本立ちするのだと。そう、先発投手陣に伝えたかったのだと思います。

 今季はこの采配を通しましたね。この采配は先発投手の育成という面で役に立ったのでしょうか。正直わかりません。多分来季以降に答え合わせができるのではないかと思います。

 では、首位争い、CS争いをするような大事な試合でも”先発投手を引っ張る”采配を見せるのでしょうか。その”勝負勘”みたいなものに関しては、未知の領域というか、どうするんでしょうかね。

 今季、シーズンを通して監督を務めて、三浦監督が”投手交代”について、どのような考えに至ったか。これは、ベイスターズさんが来季以降、チームとして好成績で戦えれば答えが出てくるのではないかと思います。

■課題の”得点力”が課題のまま

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 三浦監督が開幕前にあげた課題”得点力”が課題のままで終わってしまいました。得点力をあげるために、バント、盗塁、エンドランなど、機動力を使おうとした采配は多々見られましたが、死屍累々と重ねた失敗の数々。走塁に対する意識の低さがただ現れただけという結果に終わったような気がします。

 ラミレス監督もエンドランやバント、エンドランを使おうとしていましたが、途中から減らしましたね。「できないことはやらない。できることを伸ばそう」という采配に切り替えたように感じました。

 ただ、やらないことにはできないまま。三浦監督は最後まで機動力を使おうとしましたね。この件も上記の”先発投手育成”と同じなんですが、機動力成長につながったかどうかは来季以降に答えが出るような気がします。盗塁する際には相手のクセをつかめているのかどうか。エンドランを仕掛けやすいカウントなのかどうか。しっかりバントを決められるのかどうか。選手、首脳陣、スコアラー、一体となって取り組めるのかどうか。

 ラミレス政権時代、投手戦のときは”本塁打待ち””相手投手の失投待ち”みたいな采配が多かった。実際に、それで勝てた試合も多かった。それはそれでいいのですが、ヒットが出ずとも四球、盗塁、ワンヒットみたいな、安打が少なくても機動力を使って得点をあげられるようなパターンもあれば、あったにこしたことはありません。

 来季、三浦監督は機動力に関してどう采配をするのでしょうか。これも見どころの一つですね。

 

 

 最後に。今季も全試合お付き合いいただき、ありがとうございました。非常に厳しいシーズンでしたね。選手編成や采配、リリーフ投手の心理など、いろいろと考えさせるシーズンでもありました。シーズン中盤は五分で乗り越えられましたが、前半と後半はひどい負け方が多かったように思えます。大事なことなのでもう一度言いますが、来季は心機一転。ひきずらずに、新たな気持ちで戦ってほしいなと思います。

 

【2021年10月28対広島戦】

横000000000|0

広00000700× |7  

マツダスタジアム(ビジター)

De0-7広島

敗戦投手 京山 (2勝7敗0S)