遅い球で抑えられるか笠原祥太郎問題

 本日からはオールスター前の天王山となる阪神3連戦です。本日は倉敷での試合ですね。柴田選手と佐野選手が岡山出身。岡山のファンの皆様にいい試合を見てもらいたいですね。

 先発は笠原投手。100kmから110km台のカーブやチェンジアップ。130km台から140km台のストレートを駆使しますが、コントロールが荒かったかな。3回を投げて3失点4四球でした。

 打線は宮﨑選手のタイムリー2ベースで2得点のみ。相手先発は青柳投手だったのですが、本日の青柳投手は本来の青柳投手に近い状態だったのではないでしょうか。中盤にもリリーフ上茶谷投手が3点取られたこともあり、攻撃面では作戦の立てようもなし。こういう状況ではランナーを溜めて返していくしかないのですが、ほかに得点はあげられずに敗退です。

■笠原投手、今の課題はコントロール

 久々の1軍先発登板の笠原投手。2軍では低めを丁寧に投げている印象を受けました。本日は、100kmから110km台のカーブやチェンジアップで相手打者を翻弄させて、130km台から140km台のストレートで差し込むピッチングを期待していました。

 本日は立ち上がりからランナーを出しつつも、粘りの投球でなんとか無得点に抑えていたのですが、3回裏につかまってしまいましたね。球数もかさんだので3回で降板です。

 時は遡って、今年3月に行われたWBCでは120km台の低速ストレートを投げるチェコのサトリア投手が話題となりました。1ラウンドB組の日本代表戦では、遅球のストレートやチェンジアップを操り、村上選手や大谷選手を三振に打ち取っていましたね。

 遅い球でもプロの打者を抑えられる。笠原投手にも実証してほしいなと思っています。しかし、本日は3回4四球。この四球の多さでは難しい。空振りを誘うチェンジアップを見切られたこともあったと思いますが、本日はストレートがボールになることも多かったように思います。コントロールに精度が増してくれば、もっと抑えられる投手になるはずだと私は思っています。

 

【2023年7月11日阪神

横000200000|2

神00303001× |7

倉敷マスカットスタジアム(ビジター)

De2-7阪神

敗戦投手 笠原 (0勝2敗0S)