山﨑康晃のツーシームが戻ってきた問題

 昨季苦手としていた広島さん相手に1勝1敗。ここをなんとか勝ち越して、今後の対戦のためにもシーズン通して優位に持っておきたいですね。

 先発は東投手。前回登板と変わらぬ再現性で立ち上がりから淡々とアウトを積み重ねていきます。3回表に菊池選手にソロ本塁打を打たれましたが、コースも高さも悪くありませんでした。巧く打たれた上で風にも乗りましたね。6回1失点で本日も好投です。

 試合は京田選手の2点タイムリーで先制。1点リードのまま、リリーフ・エスコバー投手にスイッチしますが、初球をマクブルーム選手に被弾してしまったことから一気に崩れます。1死2,3塁で入江投手が登板すると、内野ゴロの1点の最少失点でなんとか切り抜けます。これで同点です。

 球場の雰囲気もあって広島さんペースになりそうなところで、次の回に先頭佐野選手がソロ本塁打で同点。8回には伊勢投手が登板し、先頭の菊池選手をヒットに出し、バントで2塁へ。秋山選手が三振振り逃げするとファーストの佐野選手が捕球ミスで出塁。さらにはマクブルーム選手四球と悪い流れを呼び込んでしまいますが、この一死満塁の絶体絶命のピンチをファーストゴロとショートゴロで、こちらもなんとか切り抜けます。

 ピンチを2つ凌いだ9回表。1死から関根選手がヒットで出ると、山本選手バントで代打宮﨑選手が敬遠四球。2死1,2塁で代打楠本選手がライト前タイムリーを放つとこれが決勝点となり、9回裏はヤマヤス投手が三者凡退で締めて勝ちきりました。

 本日はシーソーゲームで失策3つにワイルドピッチ1つ。こんなに守備が乱れたら普通勝てないですよ。それでも勝ち切れたのは入江ー伊勢両投手の粘りの投球が大きかったのではないかと思います。よく我慢しました。精神的にも強くなった2人は昨季以上の活躍を期待できるのではないかなと思いました。

■もうすぐ戻りそうな初年度ヤマヤス投手のツーシーム

 本日はシーソーゲームでしたが、最後はヤマヤス投手がしっかりと締めてくれました。

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 入団初年度から5年続けて20S以上の結果を残してきたヤマヤス投手ですが、2020年に不調、2021年に中継ぎ転向するなど、調子を落としていた時期がありました。しかし、昨季に復活ののろしを上げて37S。とんねるず石橋貴明さんに言われてお菓子を控えたこともあるのかないのかわかりませんが、体の線が締まってきましたね。

 ストレートのキレは昨季にかなり戻ってきて、コントロールもよくなりましたが、それでも決め球のツーシームはまだまだ1年目のキレにはほど遠いように見えました。ですが、今季はツーシームのキレもかなり戻ってきているような気がします。

 ヤマヤス投手のツーシームというと、モニターで見てる限りはシンカーと見間違えるほど、右下方向に落ちる変化球。不調時代はこのツーシームが落ちずに痛打を浴びることも多かったですね。

 このツーシームにキレが出てくると、150km越えのストレートと投球の幅を広げるために使うようになったカットボールと、相手打者をかなり惑わせることができますね。

 また、シーズン序盤のうちに完璧な投球を続けてくれれば、相手チームも徐々に苦手意識が芽生えてくるはず。そうすれば絶対的な守護神としてチームを優勝に導いてくれるのではないかと思います。

 抑え投手は精神的にも肉体的にも疲労度は高いと思いますが、ヤマヤス投手には今年もしっかりとケガなく働いていただけるといいなと思っています。

 

【2023年4月23対広島戦】

横020000011|4

広001000200|3  

マツダスタジアム(ビジター)

De4-3広島

勝利投手 伊勢(1勝0敗0S)

セーブ  山﨑 (0勝1敗6S) 

本塁打 佐野 2号(8回表ソロ)※Deのみ