濵口遥大のチェンジアップに頼らない投球問題

 前日に打線が活発化し、リリーフ投手陣も充実してきました。やっとチームとして機能してきたのかな。機能してきそうな予感がします。

  本日の先発は濵口投手。初回は失点してしまったものの、ヒット、犠打、内野安打、内野ゴロとつながれた上での失点だったので、それほどダメージは大きくない。調子自体は悪くなかったように見えました。

 2回表にソト選手がショート強襲タイムリー(記録はエラー)で同点にすると、濵口投手はテンポの良い投球で広島打線にスキを与えません。うまく切り替えることができたのかもしれませんね。投手のリズムがよいと、打線にも勢いが出ます。オースティン選手ソロ、ソト選手2ラン、佐野選手タイムリーで4点リードまで突き放しました。

 中盤をテンポよく投げる濱口投手でしたが、7回に2失点で降板。しかし、リリーフ陣が力で抑えて、2点リードのまま勝利を収めました。

 やっと勝てるリズムが作れるようになりましたね。先発投手とリリーフ陣がしっかりとすれば、自ずと勝てるようになっていくものだと思っています。

■濱口投手、今季から使い始めたカーブが効果的に

  濵口投手の特長はなんといっても魔球とも言われるチェンジアップ。ストライクゾーンからボール球になるようなチェンジアップが投げれれば確実に空振りがとれます。しかし、このボールがなかなか制御できずに四球を連発してしまう。これが今までの濵口投手でした。

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 カウント球に苦労していた濵口投手でしたが、今季はカーブを覚えましたね。オープン戦では、このカーブが効果的で上々の成績でしたが、シーズンに入ると、カーブもストレートもチェンジアップもストライクが入らずに四苦八苦していました。

 ところが本日は四球ゼロ。ところどころランナーを出すも調子のよい広島打線を見事に切って落としていました。

 本日はカーブを多めに、場合によってはカーブを決め球にしていましたね。ストレートも多めに、チェンジアップは控えめにしていました。チェンジアップを意識させておいて、別のボールで打ち取る。チェンジアップに頼らない投球となっていました。濵口投手の良さを引き出す嶺井選手の配球もよかったです。

 こういうピッチングが毎回できるといいですけどね。今後はこれ以上、完投、完封ができるようになっていってほしいです。

 

【2021年4月29日対広島戦】

横010310000|5

広100000200|3  

マツダスタジアム(ビジター)

De5-3広島

勝利投手  濵口 (1勝3敗0S)

セーブ 三嶋 (0勝2敗3S)

本塁打  オースティン 3号(4回表ソロ) 、 ソト 2号(4回表2ラン)