1番打者の粘る梶谷隆幸問題

 私事ですが、給付金とgotoを使って旅行に行ってました。なので、本日は2試合続けてのレビューです。

■先頭打者の出塁の仕方で相手投手にダメージを与える

【2020年8月29日対ヤクルト戦】

 8月29日はDe大貫、ヤクルトクックの先発対決でした。大貫投手は甘めのボールが多かったような気がしますね。本塁打を2本打たれて降板しました。粘ってはいたのですが、調子が悪いときのピッチングに課題が残りますね。次回登板に期待しましょう。

 打線は好調ですね。連打が決まってビッグイニングも作れました。初回は先頭打者梶谷選手が11球粘ってから2ベース。5回裏には先頭打者国吉投手がヒットで出塁。どちらの出塁も、まだ来日してから勝利をあげていないクック投手にとってはダメージが大きかったのではないでしょうか。

 先制するも逆転され、そこからのビッグイニングで再逆転。1点ビハインドから一気に4点リードという展開となると、相手チームへのダメージも大きくなる。そこからひっくり返すのは至難の業。ヒットでつないでビッグイニングを作ることのできるチームは強いということです。

ヤ001200000|3

横20005200× |9

横浜スタジアム(ホーム)

De9-3ヤクルト

勝利投手 国吉 (3勝2敗0S)

 

【2020年8月30日対ヤクルト戦】

 ■小川投手に苦手意識か?

 本日はDe阪口、ヤクルト小川の若手VSベテラン先発対決でした。阪口投手はいいところにボールがいっているにも関わらずボール判定されることが多かったですね。四球を出すまいとして投げたボールが甘くなって痛打される。この繰り返しだったように見えました。1軍レベルのピッチングの難しさが垣間見えます。有無を言わさないくらいの強い球があるといいんですけどね。なかったらコントロールを磨かないと、生き残れない。そういう世界なんだろうなあ。厳しいわね。

 打線は、前回にノーノーを喰らってしまった小川投手相手に悪戦苦闘。得点は梶谷選手と桑原選手の本塁打のみ。桑原選手の本塁打は7回だったこともあって、タイミングよく代えられてしまいました。チャンスが全くなかったわけではないのですが、要所を締められてしまいましたね。小川投手が苦手になっていく。苦手投手は作りたくはないなあ。

 9回は4点ビハインドで2点を返す逆襲を見せましたが、及ばず。2勝1敗でヤクルト3連戦を終えました。

ヤ140000100|6

横001000102|4

横浜スタジアム(ホーム)

De4-6ヤクルト

敗戦投手  阪口 (0勝2敗0S)

本塁打  梶谷 11号(3回裏ソロ) 、 桑原 1号(7回裏ソロ))

■1番打者が粘る意味

 今回取り上げるのは、私が大好きな梶谷選手です。前回、梶谷選手の空振りの質が変わってきたという話をしました。

kajiwaradamono.hatenablog.com

 このときはカウント球を粘る。という話をしています。しかし。今回は1番打者の梶谷選手が粘る意味を掘り下げたい。

 29日の1巡目では11球粘ってから2ベースを打って、そこから先制点を挙げることができました。対して、30日は3巡目の5回裏に先頭打者となったときに12球粘ったのですが、空振り三振を喫してしまい、この回無得点。

 投手としては1番打者をさくっとアウトにして2番打者以降の好打者を迎えたいはず。でも粘られると相当イヤだと思うんですよね。その上、出塁されると、普通に考えてがっくりくるでしょ。これから、もっと神経を使わないといけない打者が次々と襲ってくるわけですから。

 30日の試合は5回の裏の梶谷選手がキーポイントだったと思うんですよね。あそこで出塁ができたら、がっくりときた小川投手に襲って複数点は入っていたはず。3点ビハインドの中盤なので、複数点入っていれば、後半に巻き返しができる確率がかなり上がっていたんじゃないかと思うわけです。

 結果、小川投手の粘り勝ちだったんですが、今回のお話の主旨はそこではなくて、1番打者・梶谷選手が粘る意味。

 例えば、1番梶谷選手が粘って出塁すれば、打線としても2番以降の打者はそのバトンを渡されているわけです。バトンをつなぐことで打線が機能してくる。さっきも言ったように、相手投手も1番梶谷選手に粘られると、かなり神経がすり減ってしまったまま、足の速いランナーが出たまま、クリーンアップを迎えなければならない。コントロールの精度が鈍くなって、ガツンと打たれてしまう可能性も高くなる。大量点の可能性も高くなる。1番の梶谷選手が粘るっていうのは、試合の中でかなり重要な役割を果たしているんですよね。

  

mainichi.jp

 引きつけて打てる打撃フォームに改善したというのは1番打者としての意識が最初からあったのかしら。引き付けた方が粘りやすいし、カットしやすいですしね。まあ、ちょっとわかんないんですけど、梶谷選手の今後の活躍がチーム浮上のカギとなることは間違いないと思います。