梶谷隆幸の2020空振り問題~今までと違う空振りの質~

まずは神宮ヤクルト戦1勝1敗。次は勝って首位巨人についていきたいところです。

 【2020年7月5日対ヤクルト戦】

 本日はDe平良、ヤクルト高梨のローテ2番手3番手対決です。両投手とも好投を続けながら、本日の試合に臨みます。

 平良投手は低めのコントロール。高梨投手は力強いストレートとフォークで立ち上がりから飛ばしていきます。

 試合が動いたのは5回表。柴田・平良両選手の連続ヒットに梶谷選手が四球でつないでソト選手が高梨投手の落ちなくなったフォークを捉え、バックスクリーンへ。息がつまるような投手戦から一気に4点リード。試合を決めました。以降、一方的な展開でベイスターズの大勝となりました。

 本日のヒーローはなんといっても平良投手とソト選手。ですけど、今回はヒーローにはなりづらいけど、現在、チームを好調に導いている影のヒーローの1人を取り上げたいです。

 梶谷隆幸選手。本日もソト選手のグラスラにつなぐ四球、そしてマルチ安打を記録しています。

 2017、2018年とケガもあっていまいちな打撃成績だった梶谷選手は2019年には、ついに2軍落ちしてしまいます。同年夏に復帰すると、今までのゴルフ打ちのようなバッティングから変化が見られました。

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 トップの位置を高くし、右脇を締めて左脇を開ける。ややオープンスタイルで膝は曲げ気味。ポイントまではダウンスイングで、フォロースルーは振り上げる。なんか、ソフトバンクの柳田選手に似てきたような気がします。

 ボールカウントによっても、バッティングを変えています。

 早いカウントではフルスイングで振りぬき、2ストライク以降は際どいボールはカットする。今までは、インコース低めの変化球をやる気のない空振りで三振になることが多かったものの、ボール球をしっかり見極める。四球も増えて、1番打者の仕事をまっとうしております。 2018年あたりから変化が見られたのですけど、今季は、梶谷選手が取り組んでいたバッティングが開花したように感じます。

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 空振りの質も今までとは違いますね。今の空振りは、早いカウントのフルスイングか、カットしようとしたけど当たらない。どちらかになっている。数年前までの「やる気のなさそうな空振り」には迷いがあった。球が来る途中で、「ああ違った」と諦めちゃっていた。

 でも、今の空振りは迷いがない。やることをやってダメだったら仕方ない。いわば、自分のスタイルに相手投手を呼び込むようなバッティングになっていると思うのです。梶谷選手の好調の要因は、自分のバッティングを続けられているからではないでしょうかね。

 1番打者に梶谷選手が据わることで、打線に厚みが増します。ソト・佐野・ロペス・宮崎と続く打線は相手投手にプレッシャーを与える。特に足のある梶谷選手が出塁することで、さらなるプレッシャーを与えることができる。梶谷選手は一発もありますしね。

 優勝するには、梶谷選手の好調の持続。いや、今のバッティングを好調ではなく、通常にすることが必要不可欠なのではないかと思っています。

 

横000040013|8

ヤ000000001|1

明治神宮野球場(ビジター)

De8-1ヤクルト

勝利投手 平良 (2勝0敗0S)

本塁打 ソト 4号(5回表満塁) 、 宮﨑 5号(9回表2ラン)