アレックス・ラミレス監督の投手打席采配問題

 9連戦最後のカードは鬼門のハマスタ阪神戦です。しかも、初戦はブルペンデー。私は20点くらい取られて、残り2戦をしっかり2勝できればいいやって思ってましたよ。

  ■ブルペンデーで勝ち切る

【2020年8月10日阪神戦】

 本日はDe武藤、阪神岩貞の「オープナーVS満を持して中7日」先発対決です。9連戦中のベイスターズブルペンデー。ファームの先発もあまりよくないのでしょうか。ローテを動かさず、リリーフ陣だけで1日の乗り越えようというわけです。本日は「負けても仕方ないかなあ」くらいの気持ちで見ていたファンは少なくないと思います。

 ただ、ブルペンデーって、相手チームから見るとやりづらい面もあると思うんですよね。いつ、どこで、誰がマウンドにあがってくるのかわかりづらい。打者も相手投手の持ち球や軌道を把握する時間をとりづらい。試合展開も読みづらい。

 逆にブルペンデーをする側は投手交代のタイミングが難しい。コロナ禍の今季のような詰め詰めのスケジュールだと、なるべく投手を使いたくないですしね。その点、本日のベイスターズはスムーズに投手交代ができました。

 先発の武藤投手は3イニングを投げ切り、次の国吉投手は3イニング目にピンチをつくるも、ワンポイントで藤岡投手がピシャリ。789はヤマヤス‐パットン‐三嶋の3投手勝パリレー。要はね、このブルペンデーをベイスターズさんは勝ち切ったわけですよ。しかも、国吉投手の決勝タイムリーで。非常にレアな試合でした。

■投手にバントをさせない理由は?

 4回裏、1-1の同点。1死ランナー1,2塁。バッターは国吉投手。通常、こういった場面では投手にバントをさせるケースが多いですが、国吉投手はヒッティング。初球のストレートを右中間を切り裂く2点タイムリー2ベースを放ちました。

 試合後のラミレス監督の談話では「国吉はバッティング練習をしていてホームランを打っていた」とのこと。

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 1死だったので内野ゴロだったらゲッツーになりかねない。バッティング練習でスタンドインしていたとしても、リリーフなので、打席に立つ機会は少ないはず。

 とはいえ、ランナーが詰まっているので、ゆるめのバントだと3塁フォースプレイのゲッツーになりかねない。打席に立つ機会が少ないので、バントも上手いとは思えない。

 だったら、一発勝負で打たせて、外野も前目に守っていたので、「運よく抜けたらいいなあ」みたいな考え方はアリかもしれませんね。

 そういえば、ラミレス監督は今季、投手にバントをさせないケースが多い。今回の場面でのヒッティングは多少納得できるのですが、連敗中の時は、1死1塁の場面でもヒッティングをさせていたことがありました。

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 この場合でもヒッティングでゲッツーになる可能性がある。井納投手、バント下手じゃないと思うんだけどな。

 確かにベイスターズ投手陣は、今永投手、井納投手、濵口投手など、バッティングの上手い選手は多い。でも、1死1塁や無死1塁のときは、ランナーが誰であろうとバントをさせてほしいなと思うんですよね。どんな形であれ、スコアリングポジションにランナーがいるの、相手バッテリーは嫌なはずだもの。

 

神010002100|4

横01022001× |6

横浜スタジアム(ホーム)

De6-4阪神

勝利投手 国吉 (2勝1敗0S)

セーブ 三嶋 (0勝1敗6S)

本塁打 佐野 8号(5回裏ソロ)※Deのみ