1死満塁逆転の場面で3-0カウントから手を出した牧秀悟問題

 千葉でのロッテ戦1勝1敗。最後の交流戦です。有終の美を飾りたいですね。あと日曜日に1勝を・・・

 先発は石田投手。立ち上がりにマーティン選手に2ラン本塁打を打たれてしまったものの、2回以降は低めにボールを集めて凡打を積み重ねていくピッチングでした。

 2点ビハインドのまま中盤にさしかかりますが、6回表に佐野選手の起死回生の2ラン本塁打で試合をふりだしに戻します。しかしその裏に石田投手が無死から2ベースを打たれてバントで1死3塁。三上投手にスイッチしますが2失点を喫してしまいます。厳しいところを攻めていたのですが、上手く打たれてしまいました。

 試合終盤にベイスターズさんは2つもチャンスを作りますが、ものにできずに敗戦。勝てそうで勝てなかった。あと一歩というところでした。強いチームなら、勢いのあるチームだったらものにできたんだろうな。ベイスターズさんはまだまだ成長段階のチームなんですよねえ。あと、日曜日。。。

■4番打者の仕事とは

 逆転をされてしまったものの、2点ビハインドの8回表に1死満塁で牧選手に回ってきました。その前に2塁ランナーは佐野選手に田中俊太選手を代走に、蝦名選手の代打・藤田選手が四球で出ると、1塁ランナー神里選手を代走に出しています。

 いわば、三浦監督はここで勝負にかけているんですね。同点から逆転までの青写真を描いていたのだと思います。牧選手が倒れても宮崎選手、ソト選手と続く打線。外野は後ろに守っていて、内野はゲッツー体制でした。外野の前に落ちれば同点まである。場合によっては逆転の一塁ランナーが返ってくることまで考えられる。代走は定石だと思います。

 この場面で牧選手に一番やってほしくなかったのが併殺です。最低限でも四球か外野フライ。それが4番打者、チームの顔となる打者の仕事だと思うんです。となると、低めの変化球は捨てて、高めに絞るでしょうね。

 そこで相手リリーフの西野投手は3-0カウントにしてしまいます。アップアップですね。ここから3-2まで持って行っても、まだベイスターズさん有利の場面です。

 しかし、牧選手は3-0カウントから投じられたストレートをピッチャーゴロ。併殺となってしまい、あえなくチャンスをつぶしてしまいました。

 ストレートだけは狙っていたんだろうなあ。どうしてもストライクが欲しいロッテバッテリーがストレートを投げてくるのも定石です。ストレートだけを狙って打ちに行くのは悪くない。コースも厳しくはなかったので、手を出すのは悪くはない。悪くないけど見逃してもまだベイスターズさん有利。

 この球。ちょっとだけ低くかったかな。ストレートだと思って牧選手は正直にいきすぎたように見えました。ちょっと押されてしまいましたね。逆に「決めなきゃ行けない」と思いすぎたんじゃないか。力みもあったんじゃないかとも思いました。

 賛否両論ある場面だと思います。ただ、牧選手。この場面を糧にしてくれるといいですね。佇まいはベテランだけどまだまだ2年目。押しも押されぬ4番打者に成長して欲しいなと思います。

 

【2022年6月12対ロッテ戦】

横000002002|4

ロ20000201× |5  

ZOZOマリンスタジアム(ビジター)

De4-5ロッテ 

敗戦投手 石田 (1勝1敗0S)

本塁打 佐野 6号(6回表2ラン)※Deのみ