桑原将志・伊藤光の最高の1,2番コンビ問題

 日ハム戦1勝1敗。交流戦ラストゲームとなります。優勝はできませんでしたが、終わりよければすべてよし。最後の試合はとりたいですね。

  本日の先発は今永投手。ストレートは140㎞後半で変化球も低めを丁寧についていくピッチングでした。本来の今永投手が戻ってきたと言ってもいいのではないでしょうか。万波選手にソロ本塁打を打たれましたが、これはご愛敬かな。不用意に投げてしまった感があるので反省点でもありますけれども。

 打線は機動力を使って、相手先発・バーヘイゲン投手に揺さぶりをかけていきます。バーヘイゲン投手は150㎞近いストレートやツーシームと緩いカーブ、スライダー、チェンジアップなどの緩急を使ったピッチングが特長です。本日はそれほど調子が悪くありませんでした。

 しかし、初回の揺さぶりが功を奏したのか、5回までに4得点。今永投手も7回1失点と試合全般の主導権を渡さずに勝利で終えることができました。

■機動力で相手投手を揺さぶる

 1回表。1番桑原選手が初球をセンター前にはじき返すと、2番伊藤選手がバントの構え。バットを引かずにわざと空振りをしている間に桑原選手が盗塁。さらに伊藤選手は9球粘った上でランナーを送るファーストゴロ。1死3塁で前進守備となって、3番佐野選手が1,2塁間を抜けるタイムリーヒットを放ち、鮮やかに1点をあげられました。

 このタイムリーヒット。前進守備でなければ多分ファーストゴロになっていたと思います。

 3回表には9番関根選手がヒットを打つと初球盗塁。1番桑原選手もヒットでつなぐと、バーヘイゲン投手は1塁ランナーの桑原選手を警戒し、牽制を入れていきます。桑原選手も偽走を仕掛けたりしてバーヘイゲン投手をまたしても揺さぶります。結局、桑原選手は走らず、伊藤選手がタイムリーを放って日ハムを突き放しました。

 どうですか。最高の1、2番じゃないですか。バーヘイゲン投手はややモーションが大きいために走りやすいということもありますが、簡単には打ち崩せそうにない好投手。投手戦となって均衡した試合展開になる前に、立ち上がりから揺さぶりをかけて先制できました。試合の流れを渡さずに済みましたね。

 1番の桑原選手は初球から積極的にヒッティングしていく打者ですが、2番の伊藤選手が粘って球数を稼ぐことでうまくフォローしていますね。また伊藤選手はバントもエンドランも上手い。交流戦では桑原・伊藤コンビでエンドラン、バント、盗塁とさまざまな仕掛けを作り、ベイスターズさんご自慢の重量級クリーンアップにつないでいます。こういった攻撃は試合展開を優位に進められるだけでなく、相手投手のメンタルを削ることにもなると思うんです。

 この1,2番が機能すればベイスターズさんの得点力は確実に上がってくると思います。 これがセリーグ相手にもできればいいんだけどなあ。そう簡単にはいかないんだろうなあ。

【2021年6月13北海道日本ハム戦】

横102010000|4

日01000000× |1  

札幌ドーム(ビジター)

De4-1日本ハム

勝利投手 今永 (1勝1敗0S) 

セーブ 三嶋 (1勝3敗11S)