CS FINAL、初戦を取って2戦目です。伊藤光選手の負傷降格などもあって、主力選手がなかなかそろわない手負いのベイスターズさんですが、勢いを止めずに試合に臨んでほしいですね。
先発は大貫投手。初回から飛ばしていたというか、スプリットを連投してましたね。このスプリットがよく落ちていました。ストレートやカーブ、スライダーも効果的に使い、いいときの大貫投手を見ることができました。6回1失点という結果でした。
相手先発は菅野投手。初回からテンポ良く投げられて、つけいる隙がなかなかありません。しかし、5回表に宮﨑選手の三塁線を抜ける2ベースから、桑原選手がバント。続く、森選手が前進守備の間を抜けるセンター前タイムリーヒットで先制します。
6回裏に岡本選手のタイムリーで同点にされますが、すぐさま、7回表にオースティン選手のソロ弾で勝ち越し。相手に勢いをつけさせない試合展開ですね。リリーフリレーやヒット性の当たりをグラブにおさめる好守もあって相手に流れを渡さない。相撲っぽく言うとがっぷり四つの寄り切り。柔道っぽく言うと押さえ込みの逃げ切り勝ちといったところでしょうか。これまでのベイスターズさんにはなかったような横綱相撲(横綱ではないけど)での勝利でした。
■菅野投手のフォークを粘っこくついていって貴重な先制打を放った森敬斗選手
本日の先制打は1死3塁から粘っこく菅野投手のフォークをセンター前に運んだ森敬斗選手。しっかり振り抜いたことで、前進守備の間を抜くことができました。
9月以降、攻守にわたっていぶし銀の活躍が光る森選手。打席では状況によって相手の変化球に合わせて内野の頭を越えるヒットを放ったり、守備では流れるような足の運びで堅実な守備を見せる場面が増えてきました。
いままでは打席で無理に打ちに行ったり、守備では間に合わないボールを無理に投げて暴投にしたりと、身体能力の高さからくるミスが多かったように感じました。しかし、今では打席でも守備でも変な力が抜けていて状況に合わせたプレーを見せているように思えます。もちろん、その身体性からくるびっくりするような好プレーもあったりして、元々の素材も生かした選手に成長している感じが見えて、ファンとしては楽しいし、うれしいですね。
まだまだ、もう一皮、もう二皮むけることのできる選手だと思うので、今の仕事を継続しつつ、さらなる活躍も期待したいです。
【2024年10月17日対巨人戦】
横000010100|2
巨000001000|1
東京ドーム(ビジター)
De2-1巨人
勝利投手 大貫(1勝0敗0S)
セーブ 森原(0勝0敗1S)
本塁打 オースティン 1号(7回表ソロ)