度会隆輝の初球問題

 本日からは横浜に戻ってヤクルト戦です。ヤクルトさんは調子がよさそうなので、心してかかってほしいですね。

 先発は石田裕太郎投手。立ち上がりから中盤まで尻上がりによくなっていきましたが、中盤の5回にややシュート回転して球が中の方に入ってきて、連打を食らって2失点してしまいました。5回86球2失点で降板です。

 打線は序盤から調子よく連打が決まって、中盤までに6点を奪います。ただ、5回裏に無死2,3塁のチャンスを無得点にしてしまってから、”流れ”がヤクルトさんに傾いてしまいます。

 石田投手の次にマウンドにあがった京山投手が誤算で2失点。試合は6点差から2点差に詰められて終盤へと向かっていきます。攻撃陣はなかなか得点を挙げられなかったものの、リリーフの中川虎大投手がランナーを出しながらも回またぎで踏ん張っての好投。セットポジションでちょっと時間を使いながら相手のタイミングを外す投球を見せるなど、ピンチの場面での投球術も披露していました。この好投が”流れ”を引き戻します。

 ラストは森原投手が締めて、逃げ切り勝ち。疲れが溜まっているだろうと思われるリリーフ陣はそれぞれが助け合いながら踏ん張っていますが、攻撃陣は残塁が15です。もうちょっと楽に勝てたというか、リリーフをそれほど投入しなくても良かった試合だったのになあと思いました。

■初球をあまり手を出さなくなった度会選手

kajiwaradamono.hatenablog.com

 1軍復帰後、好調を維持している度会選手。復帰後は前出のインサイドアウトを貫くバッティングに加え、初球をあまり手を出さなくなったなあと感じています。開幕直後はなんでもかんでも初球から振っていた印象でしたけどね。

 相手バッテリーからしてみたら、初球から振ってくる打者に対しては、初球は警戒して入ってきます。打者としては、その初球を簡単に凡打にしてしまうのはもったいない。ストライクは3球使えるので、有効的にその3球の1球を捉えたいですよね。

 本日、3安打猛打賞の度会選手は1打席目は初球を見逃して2球目をセンター前へ。2打席目は初球のフォークを空振りで2球目のインハイストレートをインサイドアウトでレフトライン際の2ベース。3打席目は初球をセーフティバントを狙いにいきつつ追い込まれながらも、低めボール気味のフォークにバットを巧く合わせてライト前へ。4打席目は初球からファールを続けてファーストゴロでした。

 どちらかというと本日は初球に対して手を出している方でしたね。完全に初球は手を出さないと決めてるわけではなく、狙っているところにきたら手を出していくというスタンスなのかなあを思いました。

 復帰後の度会選手は粘りながら自分のツボに入ったところを得意のバットコントロールで捉えていくというバッティングが今のところうまくハマっているように感じます。課題だった守備面も危ういシーンもありますが、なんとかこなしているように見えますね。先日メットライフドームに観戦しにいったときは、試合前に小池コーチとワンツーマンで練習していた場面を見ました。着実にステップアップしているんじゃないでしょうか。

 まだまだ選手として試合をこなしていく先には、スランプになったり、なんだかんだと大きな壁が立ちはだかる場面に遭遇してしまうこともあるかと思いますが、スター選手としての道をしっかりとたどっていってほしいですね。

 

【2024年7月2日対ヤクルト戦

ヤ000022000|4

02040000× |6

横浜スタジアム(ホーム)

De6-4ヤクルト

勝利投手 石田裕 (3勝0敗0S)
セーブ 森原 (1勝2敗17S)