桜が一輪、また一輪と咲きはじめました。春ですね。”やきう”ファンにとって春とは、開幕のことをいいます。さて、2024年1試合目です。
開幕投手は東投手。立ち上がりからややボールが甘めに入ってしまうことが多く、3回表には5連打で3失点を食らってしまいます。オープン戦は昨年と同じように安定したピッチングを見せていましたが、本日は苦しいピッチング。ただ、中盤から終盤にかけては、ようやく東投手らしいピッチングになってきました。本日は逆球も多かったので、ちょっと緊張してたんじゃないかな。それでも粘りながら7回3失点という結果となりました。
3点ビハインドとなってしまったものの、その裏にルーキードラ1の度会選手が初安打で初本塁打で同点3ラン。しかも、今季日本プロ野球初本塁打。いやあ、持っている選手ですね。初球、フルスイングでした。あの、明るい性格が思い切りのいいバッティングを作り出しているんだろうなあ。運も試合の流れも引き寄せているのかもなあと思いました。
8回裏には大和選手の犠飛で勝ち越し。9回表には抑えとして森原投手が登板して三者凡退。虎の子の1点を守り切って開幕戦勝利をもぎとりました。好守もあって、足のある選手が勝利に貢献。非常にいい試合でした。なんか、最後までどうなるかわからない2017年の広島戦を彷彿とさせるゲームだったなあ。
■初回のミスを切り替えての同点3ランを放った度会選手
初回表、菊池選手がライトに放った打球を度会選手がポロリ。どうやら照明が目に入ったようで、結果としてはヒットとなりましたが、これが東投手を苦しいピッチングへ誘うプレイとなってしまいました。
常人なら心理的には落ち込んでしまってもおかしくないプレイでしたが、度会選手は初打席からフルスイング。初打席はセカンドゴロとなってしまいましたが、2打席目には同点スリーラン。ミスを取り返すどころか、チームが息を吹き返す一打となりました。
私はね。”やきう”って人の心理が左右するゲームだと思っているんです。例えば、投手だと”再現性の優れた投手がいい投手”と言われますけれども、心理面も一定に保てないと再現性は実現できないと思うんですよ。
度会選手をオープン戦で見ていると、インコースもアウトコースもうまく打ち分ける。なんなら、低めの変化球でも手首を返さずに内野の頭を越すような打球を作っている。しかも、パンチ力があって、足が速くて、好守。いい選手ですよ。あくまでポジティブだからこそいい選手に育ったんじゃないかなと想像します。
とはいえ、プロ野球の1年は長いですよ。ケガなく、お体のケアを抜かりなく1年過ごしてほしいですね。私生活も調子に乗りすぎない程度に過ごしてほしいですよ。まず今年はね。1年間、1試合でも多く試合に出場することを目標にしたらいいと思います。
あと私はね。度会選手はね。将来メジャーに行くんじゃないかなと思いますよ。それくらいの選手ですよ。ケガさえしなければ。
【2024年3月29日対広島戦】
広００３００００００|３
横００３００００１× |４
横浜スタジアム（ホーム）
De４-３広島
勝利投手 ウェンデルケン (1勝0敗0S)
セーブ投手 森原 (0勝0敗1S)
本塁打 度会 1号(3回裏3ラン)
