宮﨑敏郎の徐かなること林のごとし不気味な怖さ問題

 東京ドーム初戦をとって2戦目です。連勝して勝ち越しましょう。

 先発はNPB初登板となるケイ投手。オープン戦では雨のマツダスタジアムで150km前後のストレートを連発しつつ、変化球のキレもよかったので、本日の登板は楽しみだったんですけどね。本日の東京ドームの方が環境がよいかと思いきや、ボールが荒れてました。初回に四球を連発して1失点。以降もボールが先行して、ストライクを入れにいったところを痛打されて、4回3失点という結果となってしまいました。次回登板に期待しましょう。

 試合は先制されるも宮﨑選手の逆転打、逆転されるも連続押しだしで再逆転。さらに宮﨑選手のタイムリーで突き放すというシーソーゲームとなりました。リリーフは上茶谷投手が3回を無失点。8回はウェンデルケン投手が打ち取り、最後は森原投手が失点するもなんとか逃げ切って、連勝です。開幕連続3カード勝ち越しとなりました。

■宮﨑選手が5番に入ったときに、相手投手から見た怖さとは

 本日はなんといっても4打点の宮﨑選手ですね。4回表のタイムリーは厳しく突かれながらもフルカウントに持ち込んで、甘めに入ったスプリットと強打。5回表の押しだし四球は1球も振らず。7回表のダメ押し打は、うってかわって初球の甘いストレートを右方向に。宮﨑選手の選球眼や左右に打ち分けるバットコントロールなど、その凄みを存分に発揮した試合となりました。

 特に、4回表の打席が見事。上位打線でランナーをためて1死満塁という場面でしたが、厳しいところのボール球は全て選んで、ストレート2球をファール。相手投手としては四球を出せないというところで、入った変化球を打ち返す。ボール球も微動だにせずに選びきるところがいいですよね。相手投手から見たら不気味ですよ。まさに徐かなること林のごとし。こういう打席を作りつつも7回表は初球をぶっ放しますもんね。フリが効いてる。さすがはベテラン。

 この宮﨑選手が5番にきっちりと座っているから上位打線が前にいる打者が自由に打てるんですよね。佐野選手や牧選手が積極的に打ちに行っても後ろに宮﨑選手が控えている。相手投手も後ろに宮﨑選手がいるからこそ、佐野選手や牧選手に勝負をかけなければならない状況に陥る。やっぱり5番は宮﨑選手なんだと思うんです。

 本当にね。宮﨑選手がいるうちに優勝してもらわないと困るんですよ。今年は本当に優勝しましょう。

 

【2024年4月6対巨人戦

横000230100|6

巨100200001|4

東京ドーム(ビジター)

De6-4巨人

勝利投手 上茶谷 (2勝0敗0S)

セーブ 森原 (0勝0敗2S)