試合を決める男・宮﨑敏郎問題

 新潟での惜敗から1日おいて、横浜での巨人戦です。

 先発はケガから復帰の平良投手。立ち上がりから毎回のようにランナーを出してしまう苦しい投球となりましたが、落ち着いてますね。ストレートは145km前後といったところでしょうか。ボール先行になることもありましたが、無四球で大城選手のソロ本塁打のみの5回1失点という結果です。悪いながらも投球術で抑えていったという感じでしょうか。

 打線は毎回のようにヒットが出るも、ビッグイニングを作れそうで作れない。それでも着実に得点をあげて、3点差をつけます。しかし、8回表に登板したウィック投手が乱調。1アウトも取れずに3失点をくらってしまいます。真ん中周辺に球が集まってしまったという印象です。

 試合は同点のまま延長戦に突入します。両チームとも決め手に欠けるなか、試合を決めたのは宮﨑選手のサヨナラソロ弾でした。ライナー性のきれいな弾道。宮﨑選手らしい1本でした。

 本日は両チームあわせて5本の本塁打が飛び出す空中戦でした。上空は終始打者にとっては追い風となっていました。とはいえ、佐野選手や桑原選手に本塁打が出たのが良かったです。

■緊迫した場面でもボール球は見極めて、甘いボールは振り抜く宮﨑選手

 今季初のサヨナラ打を放った宮﨑選手。ヒロインでは「後ろにつなぐつもりで打ちました」とコメントを残していましたが。んなこたあない。甘く入ったスライダーをしっかりと振り抜いてましたもんね。

 初球の真ん中ストレートは見逃し、続く、スプリット、ストレートは見極めてボール。次に真ん中に入ったスライダーを振り抜く。これ、読み勝ちでしょ。ベテランの味ですね。

 そんな宮﨑選手ももう35歳ですよ。ボディケアに時間を掛けなければならないお年頃。今のうちですよ。若手選手が生きる教材に直に教わることができるのは。こういうバッティングのできる選手が出てきてくれるといいなあ。

 

 

【2024年6月27日対巨人戦

巨0100000300|4

横0012100001×|5

横浜スタジアム(ホーム)

De5×-4巨人

勝利投手 京山(1勝0敗0S)

本塁打 桑原 1号(3回裏ソロ) 佐野 3号(4回裏2ラン) 宮﨑 6号(10回裏ソロ)※Deのみ