10連戦の折り返し地点です。関東から1日だけ甲子園で試合をやってとんぼ返りです。なかなかの強行日程ですね。
先発は上茶谷投手。立ち上がりから苦労しながらアウトを積み重ねます。ランナーを出しつつも踏ん張りますね。ストレートは140km台後半。スライダー、カーブ、フォーク、カットボールとさまざまな球種を駆使して5回1失点です。
打線は相手先発の青柳投手から初回に佐野選手がソロ本塁打を放ちます。6回には牧選手がタイムリーで1点リード。低めの変化球でかわされていましたが、よく2点を取れました。
1点リードで終盤にさしかかれば、ベイスターズさんとしては、リリーフで逃げ切ろうというところ。しかし、8回に登板したエスコバー投手が乱調となってしまいました。先頭の陽川選手にソロ本塁打を打たれると、原口選手、サトテル選手の連打で計3点を献上してしまいます。
ところが9回表、先頭の宮﨑選手がヒットで出ると、大田選手、桑原選手、佐野選手、楠本選手とヒットがつながり、2点差を逆転します。
9回裏は当然ヤマヤス投手の登板。牧選手のエラーで先頭を2塁に出してしまうも、以降は圧巻の投球で勝ちきりました。
■阪神さんの抑えから逆転とは
歴代、阪神さんの抑えは強いストレートを持ってました。久保田さん、藤川さん、マテオ、ドリス、スアレス。終盤でリードされると、ファンでさえも「ああ、今日は勝てないなあ」と思ってしまっていました。
今季はケラー投手か岩崎投手。ケラー投手は安定感があまりなくて、岩崎投手はどちらかというと技巧派ですね。ストレートは140km台であとはスライダー。本日は宮﨑選手がストレートを素直に打ち返してセンター前。大田選手と桑原選手はストレートに詰まりながらも内野の頭を越しました。佐野選手と楠本選手はスライダーに山を張ったんですかね。芯で捉えてライト前に運びました。
今までの抑え投手が完璧すぎたので、岩崎投手であれば、「もしかしたら」と思わせるんですよね。もしかしたら、今後も阪神さんは抑えに苛まれるかもしれないなと感じました。
ベイスターズさんはシーズン終盤でこの見事な逆転劇。こういう試合ができるなら、まだまだリーグ優勝の可能性はあるような気がします。
横１００００１００３|５
神１００００００３０|４
阪神甲子園球場（ビジター）
De５-４阪神
勝利投手 ロメロ (6勝8敗0S)
セーブ 山﨑 (0勝2敗35S)
本塁打 佐野 20号(1回表ソロ) ※Deのみ
首位と６ゲーム差
