佐野恵太に求めたくなるもの問題

 交流戦明けの初戦はロースコアからのサヨナラ負け。連勝中だった後の敗退はちょっと連敗に気をつけてほしいですね。

 本日の先発は東投手。途中雨が降り出したこともあって、なかなか思うような投球ができなかったのかなという感じがありました。2回裏の先頭大山選手に甘いチェンジアップを捉えられてソロ弾を被弾。4回裏は、ゲッツーを取れたところオースティン選手のエラーで1,3塁にしてしまってからの大山選手のタイムリー。ただ、一気に崩れることなく粘りの投球で踏ん張りながら自身の投球をこなしていきます。

 打線は2回表にオースティン選手が3ランを放ち、6回表も佐野選手がタイムリー。7回表にはオースティン選手がタイムリーと着実に点差を開いていきます。

 余裕を持ったピッチングとなっていった東投手は8回2失点という結果。9回は森原投手がきっちり抑えて快勝となりました。

■ヒットが出てないわけではないけど物足りない佐野選手

 本日点差を詰められた中、大きかったのは佐野選手の値千金のタイムリーだったと思います。今季はキャプテンの座を牧選手に譲り、自身のプレイに集中できるシーズンとなるはずが、なかなか数字があがってきていません。一応、1試合に1ヒットペースなので打率は2割5分台。ただ、それは期待された数字ではないんですよね。

 2020年に首位打者、2022年には最多安打のタイトルを獲得している佐野選手。4番でキャプテンの座にいる牧選手を後ろから支える立場というか、今の宮﨑選手のような勝負強いバッティングができるような選手になってほしいのですが、これがなかなか悩ましい。ほしいところで1本がなかなか出ない場面を多く見ました。

 今季は筒香選手がチームに戻り、オースティン選手も復帰。梶原選手ら若手外野手の台頭もあって、佐野選手自身もうかうかできるような状態にはありません。現時点の打線に関しても、度会選手、オースティン選手、牧選手の調子が非常によいので、佐野選手含めその後ろに座る打者がいかにつなげられるかによって打点の積み重ね具合が変わってくる上、彼らに続いてくれることによって、勝率も変わってくる。本日のように佐野選手のタイムリーが打てるかどうかで勝敗を分けるし、チーム成績にも直接関わってくると思うんです。

 もうちょっと佐野選手に状態があがってくれれば、リーグ優勝が見えてくるんじゃないかなあと思っているのは私だけですかね。どうでしょうか。

 

【2024年6月22日阪神

横003001100|5

神010100000|2

阪神甲子園球場(ビジター)

De5-2阪神

勝利投手 東 (6勝0敗0S

セーブ 森原 (1勝2敗16S)

本塁打 オースティン 8号(3回表3ラン)※Deのみ