前日に惜敗したベイスターズさん。ペナントレースを最低限でも首位・阪神さん含めもつれる展開に持って行きたいので、連敗は避けたいですね。
対阪神ハマスタ3連戦の2戦目です。本日は風が強く荒れた試合となりました。先発は中川颯投手。ブレーキの効いた変化球は悪くなさそうだったのですが、抜け球や逆球が多かったですね。ストレート系が中に入って詰まりながらも内野の頭の上を越していく打球が多かったように見えました。中川颯投手は特にコントロールが生命線だと思うので、ちょっと本日のマウンドは厳しかったですね。近本選手の満塁本塁打も飛び出して3回9失点という結果となってしまいました。
3回までに7点差を付けられてしまったベイスターズさん。これで試合は決まったかと思いましたが、あれ?あれあれ?と思っている間に中盤には2点差までに詰めていきます。好調京田選手が走者一掃のタイムリーを含めて5打点。5番に入った佐野選手がチャンスメイクからポイントゲッターの役割までを果たす大暴れで4安打2打点。リリーフ陣も坂本ー三嶋ー徳山-ヤマヤスと4投手のリレーで無失点。追い上げムードが熟成されていきます。
ドラマはまたも8回裏に起きました。1死から代打の桑原選手が四球で出塁すると、本日1番に入った蝦名選手がバックスクリーン横にぶちこむ2ラン本塁打を放って同点に。2番関根選手が倒れて、3番の筒香選手がファンの待つライトスタンドへ勝ち越し本塁打。復帰初日の逆転本塁打はストレートでした。その後変化球が合ってないなと思っていたら、今回の本塁打は岩崎投手のスライダーを振り抜きました。さらには続く4番の牧選手がレフトスタンド上段に運ぶダメ押し本塁打。9回表には前日に救援失敗の森原投手がピシャリと抑えて、劇的な逆転勝ちを収めました。
■ケガやコロナでなかなか1軍での活躍ができなかった蝦名選手
2020年にドラフト6位で指名された蝦名選手のプロ生活は紆余曲折でした。1年目はほぼ2軍生活でしたがペナント終盤に能見投手からバックスクリーン直撃本塁打を放ちます。2年目は死球抹消や右足クリーニング手術。3年目はレギュラー間近のところで調子を落としてコロナで抹消。4年目はオープン戦時に左内腹斜筋肉離れで出遅れ。5年目となる今季は梶原選手の台頭もあって、1軍昇格が遅れました。
しかし、梶原選手が不調で抹消されて1軍昇格となると、ゴールデンウィークの中日3連戦で8安打の固め打ち。その後も一日一善の働きでレギュラーをつかみかけています。
本日はアウトハイのストレートを逆らわずに値千金の同点2ランを放ち、5年目で初めてのお立ち台。昨年までの打席と違い、詰まっていてもタイミングは合っている。無駄にしている打席が減ったように感じます。
3つの席を争う外野ポジションは筒香選手の加入によりさらに激化しています。スーパールーキーの度会選手に中堅の桑原選手や関根選手。オースティン選手が戻ってきたら好調・佐野選手がレフトに入ることもあるでしょう。2軍では梶原選手が虎視眈々と1軍昇格をもくろんでいます。
蝦名選手はこれからも相手チームから研究されてくるような選手になっていくでしょう。それでも今の地位をしがみついて離さず、型を崩さずに1年間働ききってほしいなと思います。
神036000000|9
横02014004× |11
横浜スタジアム(ホーム)
De11-9阪神
勝利投手 山﨑(1勝1敗3S)
セーブ 森原(0勝1敗8S)