3番打者宮﨑敏郎問題

 連敗止まって、広島戦で連勝。雨天中止で1日お休みを挟んでヤクルト戦です。

 先発はガゼルマン投手。ボール自体は悪くないのですが、カウントを取りに行く球が甘くなる場面が度々ありました。実際に4回裏に内山選手に浴びた2ランは1-0からのカウント球。反省したのか逆に5回表は慎重に行きすぎて四球2つ。悪くはないけど球数がかさんでしまって5回2失点で降板です。

 打線は関根選手と宮﨑選手のタイムリーで先制。内山選手の2ランで同点にされるも、7回裏には関根選手が1塁線を抜けるタイムリーで勝ち越します。さらに8回裏には伊藤光選手のタイムリーで点差を広げました。

 9回表には抑えの切り札・ヤマヤス投手が登板。救援成功失敗を繰り返していたヤマヤス投手ですが、本日は1失点取られてしまうものの、なんとか抑えきって勝ち切れました。

 伊藤光選手のタイムリーがあったのが大きかったですね。ヒット、バント、内野ゴロ、ヒットという効率よく点が取れたのは、昨年、一昨年前のシーズンとの違いというか、いかに1点でも多くでも多く取れる”やきう”ができている証左だと思います。

■楽な打順に座るもののマークが厳しくなった宮﨑選手

 本日は7回裏に宮﨑選手への死球を受け、両チームがマウンドに詰め寄り、一触即発の場面がありました。宮﨑選手は18日の広島戦でも死球を受けています。

 今季の宮﨑選手が3番に座ることが多いですね。ラミレス政権以来5番に座ることが多かった宮﨑選手ですが、格落ち打者が次打者に座ることの多い5番と違い、3番に座ると次打者は強打者の4番牧選手が後に控えています。次の打者が牧選手となると、相手投手は宮﨑選手相手に「最悪四球でもいいや」と思えず、ストライク先行で勝負してくれることが多くなりますね。好球必打がしっかりできる天才打者宮﨑選手。ベイスターズさんとしては、宮﨑選手相手に勝負をしてくれるのは非常にありがたい話なのではないかなと思うわけです。

 しかも、今まで春先にあまり調子の出なかった宮﨑選手ですが、今季は開幕から絶好調。打率はダントツリーグトップ。本塁打もリーグトップで打点もトップの牧選手に2点差と迫るリーグ2位です。

 そうなると相手バッテリーが宮﨑選手相手にインコース厳しく攻めるようになるので、死球が増えるのも当然。プロ野球死球ランキングを見ても、強打者が並ぶのは、いわゆるそういうことなのではないでしょうか。それだけ相手チームが宮﨑選手をマークしているということですね。

https://npb.jp/bis/history/ltb_hp.html

 今季、ベイスターズさんがシーズン序盤で好調なのは、宮﨑選手が打線の軸になっているのが大きいのではないかと思います。逆に5番打者がうまくハマっていない今のベイスターズ打線を鑑みると、5番という打順がいかに難しい打順なのかというのが、証明されているような気がします。

【2023年5月20対ヤクルト戦】

ヤ000200001|3

横00200021× |5  

横浜スタジアム(ホーム)

De5-3ヤクルト

勝利投手 ウェンデルケン (1勝0敗0S)

セーブ 山﨑 (0勝3敗11S)