ベイスターズさんの若手選手底上げ問題2024(野手編)

 遅ればせながら、球春あけましておめでとうございます。ベイスターズさんのキャンプも第4クールに入るところ。紅白戦や練習試合も始まりました。

 12月から1月にかけて外国人選手や自由契約選手を獲得。今永投手やソト選手がいなくなり、なんとか戦える状況にするべく球団フロントが動いていらっしゃったようですが、「外国人野手を獲得していない」というファンの声が多くあがっていたのを目にしました。

 これに関して、「交渉難航などがあって取りたかったけど取れなかったという説」「現在も交渉中という説」「逆にあえて取らなかったという説」。3つの仮説を立ててみます。交渉難航と交渉中に関しては、こちらは全くわからないというか、何の妄想もできない。なので、ここでは妄想しやすい「逆にあえて取らなかった説」を仮説として展開してみようと思いました。

 ベイスターズさんが98年に優勝したときは外国人野手はローズ選手とマラベ選手でしたね。2位だった97年はローズ選手とセルビー選手。96年はローズ選手とブラッグス選手でした。ブラッグス選手は長距離砲としてベストナインに選出されるほど活躍しましたが、セルビー選手とマラベ選手はレギュラーとまではいかず、さほどの活躍はできませんでした。

 これは私の印象論なんですが、ブラッグス選手が抜けたことで長打力が落ちたものの、全体的な走力が上がったような気がするんです。まあ、ブラッグス選手が守っていたライトが佐伯選手や中根選手に代わっただけなんで、格段にという訳ではないんですけどね。ただ、97年ころからランナー一塁からワンヒットで1,3塁を作っていく”やきう”が見られるようになった印象があるんです。

 解説者になられた佐伯選手が最近、野球中継で「走塁への意識を持ってほしいですね」というコメントを残しているのをよく聞きます。98年前後はやはり、一つでも先に進む走塁をチームで意識していたんだろうなと思います。

 さて、本題に戻ります。今のベイスターズさんはソト選手が抜け、宮﨑選手や桑原選手、柴田選手、戸柱選手といった2017日シリ組も中堅からベテランの域に達し始めました。2024年は若手台頭を期待したいですね。弱体化することなく、チーム陣容がうまく入れ替わっていけばいいなと思っています。

 内野は林選手や知野選手、ルーキーの石上選手、井上選手も気になりますね。森選手あたりも二軍から這い上がってほしいなあ。外野では梶原選手、蝦名選手。いずれも足が速い。

 98年は走塁力が高くて本塁打は少ないものの得点力は高かった。この1,2年の横浜スタジアムはウイング席ができて潮風の影響が受けづらくなったからか、本塁打が出にくくなっているような印象を受けますね。プロ野球全体的にも投高打低の傾向が見られます。そうなると、1点でも多く取るためには、やはり走塁力が重要視されてくるんじゃないかなと思うんです。

 先程あげた若手選手の底上げは、今後のチーム作りの核となるはず。とはいえ、すぐにレギュラー定着というのは難しい。牧選手みたいな新人からのスター選手ってほとんどいないですもんね。まずはケガなく1年間、1軍帯同。一日一善、コンスタントに貢献できる選手になっていってほしいなと思っています。