投げきれない伊勢大夢投手問題

 ハマスタ中日3連戦の初戦を落とし2戦目です。CS争いは一進一退というところでしょうか。 

 先発は今永投手。ここ数試合、ストレートがうまく決まりませんでしたが、本日はストレートを決め球に使っての三振をいくつか取れていました。スピードも150km前後。本来の調子を戻してきたのではないでしょうか。細川選手のソロ本塁打のみの8回1失点という結果でした。

 試合ではソト選手がソロ本塁打を放ちましたが、1-1の同点のまま、延長戦にもつれ込みます。9回裏に無死満塁、サヨナラのチャンスを作りますが得点できず。これがあだとなり、延長11回表に伊勢選手がビシエド選手にタイムリーを打たれて、これが決勝点となりました。

インコースに投げきれなかった伊勢投手

 11回表、2死1,2塁の場面でマウンドには伊勢投手。打者はそれまでノーヒットのビシエド選手。外中心に攻めて0ー2カウント。まだボール球を使えましたが、あえて伊藤光選手はインコースを要求します。しかし、伊勢選手が放ったストレートは真ん中高め付近に入ってタイムリーとなってしまいました。

 今季の伊勢投手はこれと似たようなシーンがいくつかあったような気がします。ストレートには力がありますが、コントロールが荒め。相手打者もストレートに的を絞ってくるので、甘く入ると、バットを出すだけでヒットゾーンに飛んでいってしまいます。

 もしかしたら、インコースに投げきれなかったのは心理的なものなのかなという印象を持ちました。アウトコースに逃げているというか、アウトコース要求でアウトコースに投げるときも、やや上体が外に向くのが早いように感じました。心が勝負し切れてないような感じがところどころあったんじゃないかなという、極々個人的な印象を受けました。

 厳しい場面での投球をこれまでも、これからも要求される伊勢投手。日によって調子の善し悪しはあると思いますが、なんとか攻めきる投球をしていってほしいなと思いました。

 

【2023年9月13日対中日戦

中00001000001|2

横00001000000|1

横浜スタジアム(ホーム)

De1-2中日

敗戦投手 伊勢 (2勝6敗2S)
本塁打 ソト 10号(5回裏ソロ)※Deのみ