1球に泣いた上茶谷大河問題

 阪神戦2戦目です。苦手意識解消を目標とするならば、1戦1戦が大事。

 ■一発でしか点が取れない

【2020年10月11日阪神戦】

 本日の先発はDe上茶谷、阪神秋山の両投手です。上茶谷投手は悪いながらも踏ん張っていた印象です。ストレートは伸びがあって、低めにしっかりと決まっていたものの、スライダー系はうまくコントロールをしきれなかったように見えました。

 打線は点を取れたのがソロ本塁打3本のみ。やっぱりランナーを出して、相手投手を揺さぶるような攻撃をしないと崩れてくれないんですよね。ソロ1本打たれても、ランナーはいないので、クイックで投げる必要もないですし、投手としても切り替えやすい。

 チームの選手構成をちょっと考え直した方がいいんじゃないかな。

 ■その一球は本当に考えて決めたの?

 本日の決勝点となったのは阪神大山選手2ラン本塁打です。5回裏1死1塁、1点リードでマウンドは上茶谷投手。5球ほど、ストレートやカットボールアウトコース低めに集めた後の6球目。上茶谷投手が投じたのは真ん中低めのスライダーでした。大山選手はうまくかちあげて、打球はレフトスタンドに。

 この場面、本塁打だけは避けたかった。

 それだけに大事に行き過ぎた結果、墓穴を掘ってしまったように見えました。

 5球もアウトコース低めに集めていたので大山選手はいつインコースにくるだろうと思っていたはずなんですよね。アウトコースに視点を置きながらインコースに来たら思いっきり引っ張ってやるぞくらいの気持ち。私だったらそうするなあ。で、ベイスターズバッテリー的にはインコースに行くならストレート。アウトコースに行くならボール球になってもいいくらいの変化球がいいなと私は思っていました。

 ですが、戸柱選手が構えたのはアウトコースよりやや中側にミットを出していました。あれ、嶺井選手だったら投手に伝わるように極端にやりますよね。ボールゾーンに構えてたりする。

 で、コントロールミスによって中側に入ってきたスライダーを大山選手は思いっきり引っ張ったわけです。緩いボールなので引っ張りやすい。一番投げてはいけないボールを投げてしまったように感じました。

 本日、踏ん張りながらなんとかゲームを作っていた上茶谷投手。本日は1球に泣いてしまいました。これも勉強だと思って、次の登板に向けて準備してほしいです。

 

横010110000|3

神020020000|4

阪神甲子園球場(ビジター)

De3-4阪神

敗戦投手 上茶谷 (2勝3敗0S)

本塁打 佐野 16号(2回表ソロ) 、 オースティン 17号(4回表ソロ) 、 ロペス 8号(5回表ソロ)※Deのみ