上茶谷大河と坂本裕哉のロングリリーフ問題

 現在3連勝中のベイスターズさん。首位の阪神さんも連勝中なので、なんとか食らいついていきたいところですね。

 本日は今永投手が先発。ストレートのキレは悪くなかったと思いますが、やや甘めに入るボールがいくつかあったのが悔やまれるところです。

 試合は今永投手のタイムリーで先制するものの、山田哲人選手のソロ弾、村上選手の2ランで逆転されてしまいます。しかし、4回裏に柴田選手のタイムリーで1点差に詰め寄り、代打楠本選手のタイムリーで同点にします。

 以降はリリーフ合戦ですね。ベイスターズ打線はヤクルトリリーフ陣にまるで手が出ず。逆にベイスターズリリーフ陣はランナーを出すもなんとかしのいで、延長12回引き分けとなりました。

 本日は関根選手の走塁ミス。見破られたセーフティスクイズあたりが勝ちきれなかった原因だったかなと思いました。ただ、引き分けに持ち込めたのも関根選手の好送球があったからだと思います。関根選手は試合のカギを握る選手になりましたね。

 一点、関根選手のセーフティスクイズのときはサード村上選手が比較的に前で守っていたので、マークされてるんですよね。関根選手はすでにそういう選手になっているということをそろそろ理解してもいいのかなと思いました。

■1死満塁の大ピンチでマウンドに上がった上茶谷投手

 本日、延長11回に登板した入江投手が乱調。1死満塁の大ピンチを作ってしまったところで上茶谷投手にスイッチします。上茶谷投手はコース、高さを間違えずにしっかりと攻めて無失点でしのぎます。さらに延長12回は先頭を四球で出すも、残り3人を切って落とし、負けをなくしました。

 今季、上茶谷投手と坂本投手はロングリリーフを任されていますね。2人とも、ベイスターズさんの有り余る先発投手問題もあって、ロングリリーフに配置転換。それでも2人はしっかりと仕事を果たしており、むしろベイスターズ躍進の一端を担っています。

 上茶谷投手は投げる際、今季から軸足となる右足に体重をかける時間が長くなりましたね。これによって出力もあがっているようで、150km台のストレートも出るようになってますね。カットボールやスライダーのキレもよくなっているような気がします。

 後々、上茶谷投手が先発に配置転換されるかどうかはわかりませんが、上茶谷投手が今、置かれる役割は、自身の”やくう”人生の糧になるのは間違いないと思います。

■無駄な力が抜けた坂本投手のフォーム

 本日は登板がありませんでしたが、ロングリリーフというと左腕の坂本投手もよい働きをしています。

 坂本投手は宜野湾キャンプの紅白戦で初回にいきなり森選手へ頭部に死球を当ててしまいました。球種はストレートだったと思います。私はバックネット裏で見ていたのですが、あのときの坂本投手はストレートを投げるときに変に力が入っているような気がしましたね。ストレートの出力を気にしていたのかもしれません。

 今の坂本投手は無駄な力が入らずとも150km近いストレートを投げ込んでいます。動作のメカニズムを見直したのでしょうか。変に力が入るとコントロールも荒くなりますしね。

 また、自信のなさそうな表情をしていることが多かったような気がしていましたが、最近はきりっとしてますね。今季にかける思いが強いのかなと思います。

 坂本投手の防御率は現在2.45。首脳陣も評価しているはずです。坂本投手もまた、今後先発に配置転換するかもしれませんが、今の仕事をまずはしっかりと務め上げていってほしいなと思います。

【2023年5月21対ヤクルト戦】

ヤ000300000000|3

横010100200000|3  

横浜スタジアム(ホーム)

De3-3ヤクルト