トレバー・バウアーと中継ぎ運用問題

 前日、勝てるかなというところでサヨナラ負け。この次の試合が大事です。神宮球場です。

 先発はベイスターズ・濵口投手、ヤクルト・小川投手です。本日も強風吹きすさぶ神宮球場。昨日と同じく、投手がどうのというより、風とうまく折り合ったチームの勝ちという展開ですね。どれくらい風が強いかというと百戦錬磨のつば九郎先生がうまくカンペをめくれないくらい。風向きも前日と同じく打者から見たらフォロー、投手から見るとアゲインストです。いわゆる打撃戦です。

 試合はベイスターズが初回に2点先制。裏に1点取られましたが、2回表に6得点。いきなり7点ものリードを作りましたが、中盤に少しずつ追い上げられていきます。まだ中盤で4点リードでしたが、「嫌だなあ」という空気感。そこでベンチは円陣を組んで、選手の気を引き締めます。そこから追加点を少しずつ重ねて、終わってみれば10点差の大勝でした。

 試合中にビニール袋が風に舞って球場に入りそうになったのですが、高高度ではビニール袋は止まったまま、低高度まで落ちていくと、一気にレフトスタンドまで風で運んでいきました。

 内野フライのエラーが連発した試合でしたが、風の影響でプロでも取れないフライだったということで、皆様、ご了承いただけませんでしょうか。

■バウアー先生が中4日で投げてくれるんで、中継ぎ陣を一気に投入できた試合

 本日はエスコバー投手が2軍降格で、坂本投手と石川投手が昇格。しばらく投げていなかった宮國投手や上茶谷投手も含めて、本日の試合はモップアップリリーバーを一気に投入していました。

 バウアー投手が中4日で投げてくれるということで、何人かの先発投手を2軍に落として、中10日で運用できるんですよね。となると、その分リリーフ枠が空くんですよ。本日はこのシステムをうまく利用できた試合だったのではないかと思うんです。

 風が強いので、外野フライで打ち取ったかと思えばフェン直長打。内野フライかと思ったら、風に惑わされた内野手が落とす。こういう試合はもう”流れ”をうまく利用するしかないんじゃないかと思うんです。

 ”流れ”っていうのかどうかわからないんですけど、要はとにかく攻撃時間を長引かせて、相手を疲れさせるっていうことですね。疲れてくれれば集中力も削がれて、打ち損じしてくれる。っていう”流れ”を作れればっていうことです。

 本日のベイスターズさんは、中盤に盛り返されたものの、終盤はしっかりと主導権を渡さずに打ちまくって勝てました。同時にモップアップ組も点数は取られても踏ん張って投げたことが勝利につながったのではないかと思います。

 こういった思わぬバウアー効果は今後もさまざまな面で現れてくるのではないでしょうか。

 

【2023年5月5対ヤクルト戦】

横260022212|17

ヤ103100011|7  

明治神宮野球場(ビジター)

De17-7ヤクルト

勝利投手  上茶谷 (1勝0敗0S)

本塁打 佐野 5号(1回表ソロ) 宮﨑 6号(1回表ソロ) 戸柱 3号(2回表2ラン) 牧 5号(2回表満塁) 宮﨑 7号(7回表2ラン)