牧秀悟の双肩問題

 6連勝中のベイスターズさん。どこまで連勝を伸ばせるでしょうか。

 先発はベイスターズが東投手で中日さんが髙橋宏斗投手。立ち上がりからビシッと締まった投手戦でした。先制したのはベイスターズさん。中盤に入って中に入ったボールを佐野選手と京田選手が連打すると宮﨑選手にも厳しいところへの配球から四球で出塁します。1死満塁となって続く牧選手が1-2と追い込まれたカウントからアウトローのストレートを逆らわずにセンター前へはじき返し、2点タイムリーとなりました。

 東投手は、ストレート、変化球ともに低めに丁寧に突いていくピッチング。インハイのストレートやアウトローに逃げていく変化球も効果的に使います。配球もよかったですね。持ち玉をすべてを決め球に使ってましたよ。また、代打のアルモンテ選手には三球ストレートで押してみたりと変幻自在のピッチング。2点リードを最後まで守り切り、9回マダックス完封という結果となりました。これで7連勝。東投手もベイスターズさんも好調が続いています。 

■両肩が平行なままスイングする牧選手

 1年目は東京五輪。2年目は開幕前に新型コロナウイルス感染などがあって、3年目の今年はWBC選出で早めに体を仕上げなければならない状況にあった牧選手。なかなか通常通りのペナントレースが送れないようですが、よくやってますよね。

 今季はオープン戦に出場せず、開幕からしばらくは状態が上がってきませんでしたが、最近になって結果が出始めています。左右に強い当たりを放つ牧選手らしい打球が見られるようになってきました。本日は値千金のタイムリー。4番らしい働きでした。

 牧選手は安定した打撃フォームが特徴です。どっしりとした下半身で、前足を大きく動かすも軸足がぶれない。そして上半身の両肩もぶれない。前に突っ込みすぎず、開きすぎず、まっすぐボールに向かい、素直にバットが出てきます。これが広角に打てるポイントなのかなと思います。

 また、不調だった時期よりも最近になってボールを呼び込めるようになってきました。今後はさらに強い打球が増えていくのではないでしょうか。

 ベイスターズさんの行く末も、牧選手のこのブレない双肩にかかっていると言っても過言ではない。っていうことを言いたかったので、今回のタイトルは「牧秀悟の双肩問題」とさせていただきました。

 

【2023年4月30対中日戦】

横000020000|2

中000000000|0  

バンテリンドーム(ビジター)

De2-0中日

勝利投手 東 (3勝0敗0S)