石田健大の、ときには大胆なピッチング問題

 今週は九州で巨人2連戦とマツダ広島3連戦。まだ対戦のない広島戦が気になりますね。まずは巨人戦から。

 本日は長崎での試合。ベイスターズ・石田投手、巨人さんが戸郷投手の先発です。両投手ともに上々の立ち上がりで、ゆったりとした時間が流れる中で、両先発ともにテンポ良く投げ込み、淡々と試合が進んでいきます。

 試合が動いたのは4回表。京田選手の内野安打の後、宮﨑選手がレフト線へ2ベース。牧選手、桑原選手が倒れるも、関根選手が四球で出塁します。次のソト選手が二遊間を抜けるかという当たりで、関根選手の好スライディングもあってタイムリー内野安打で先制します。ここでも関根選手のいぶし銀の活躍が光ります。

 8回にも佐野選手2ベースから京田選手のバントで1死3塁宮﨑選手がタイムリーで2点差に広げました。

 石田投手は8回無失点の好投でヤマヤス投手につなぎ、4連勝で首位浮上です。打つべき人が打って、先発投手とリリーフエースがしっかりと抑える。脇役もきっちり仕事をこなしています。いい流れですね。

■石田投手の大胆な高めのストレートと低め変化球の組み合わせ

 本日は石田投手がよもや完封かというほどの好投でした。8回降板でしたが、9回は上位打線に回ってくるということもあって、投手交代は致し方なしというところでしょうか。打線がもうちょっと点を取れていれば、初完封もあったのではないでしょうか。

 さて、石田投手。本日は高めのストレートと低めのボールになる変化球の組み合わせで巨人打線を幻惑させることができました。高めのストレートは、ともすれば甘いと言われてもおかしくないボールも多かったように見えました。ただ、このストレートが効いているので、低めの変化球で空振りを多くとれたのではないかと思います。

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 慎重に低めに投げすぎて、見極められて四球を出すことの多かった石田投手。本日は、慎重さと大胆さを織り交ぜたような見事なピッチングだったと思います。

 平良投手や東投手に続いて、石田投手も好投。濵口投手にも続いてもらいたいのですが、どうでしょうか。明日の試合も楽しみですね。

 

【2023年4月18対巨人戦】

横0001000100|2

巨0000000000|0  

長崎県営野球場(ビジター)

De2-0巨人

勝利投手 石田 (2勝1敗0S)

セーブ 山﨑 (0勝1敗4S)