佐野恵太のホームランコース問題

 ベイスターズさん、前日はいい形で勝利をものにしました。まだギリギリCS出場の可能性は残されています。

 本日の先発は上茶谷投手。久々のマウンドで緊張したのでしょうか、初回はコントロールが荒く、甘く入った球を打たれて先制されてしまいます。

 相手先発の笠原投手も制球が甘かったですね。どちらが先に捕まえられるかが勝負の分かれ目になりそうな雰囲気でした。

 先に先発投手を捕まえられたのはベイスターズさんでした。2回裏。宮崎選手が四球で出ると、ソト選手がツーベースで宮崎選手が一気に本塁まで返ってきます。これで同点。これで終わったら、どっちに転がるかわからない試合になるところでしたが、知野選手の内野安打、上茶谷選手のプッシュバントによるヒットで満塁に。桑原選手の四球で1点リードをもぎとると、佐野選手が満塁本塁打を放ち、一気に5点リード。早い回で試合を決めました。

 以降、上茶谷投手はベース板の上に乗せつつ、低めに丁寧に投げていく投球でアウトを積み重ねていきます。結果、7回3失点。好投と言えば好投ですが、早い回で大量点差がついたので、楽に投げられたのではないでしょうか。問題は僅差のゲームでランナーを出したときに崩れずに我慢の投球ができるかどうかではないでしょうか。

 ただ、この試合で上茶谷投手はバントを3つ決めています。そのうち2つは得点に絡みました。2回表のプッシュバントは絶妙でしたね。相手サードは取りに行くか、ベースに戻ろうか迷ってました。これが大量点につながりました。投手のバントは勝敗を分けることもあるんですね。

■佐野選手のホームランコースはインロー変化球かアウトハイのストレート 

 本日の佐野選手は試合を決める2本の本塁打を放ちました。1本目は初回2失点された直後のソロ本塁打。2本目は突き放す満塁本塁打です。 

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 佐野選手のホームランコースというとアウトハイのストレートかインローの変化球ですね。アウトハイはボールに逆らわずにセンター方向へ放り込み、インローはマン振りしてライトポール際に運ぶシーンをよく見ます。変化球の軌道と合わないときは、足が崩れそうになるすごい空振りをしてますね。

 本日の本塁打、1本目は真ん中よりやや内側高めのストレート、2本目はインローより真ん中よりの変化球でした。甘かったし、キレもあまりないボールでしたね。佐野選手からしたらどちらかというとイージーボールだったのかもしれません。ただ、私は2本目を観たとき、鳥肌が立ちましたけどね。今までのチーム状況が悪かっただけにね。

 今年も全試合観てきましたが、佐野選手の打席でのアプローチはいいですね。2ストライクまではマン振り。2ストライクを取られたら、ちょこんと当ててヒットコースに持っていく。割り切りがいいです。

 ただ欲を言うなら、本日の試合は3打席目のキャッチャーフライとなったストレートをしっかり捉えてほしかったなあと思います。あれも真ん中高めのストレート。ちょっと力が入ったのかもしれませんけどね。

 今季は高めのストレートを捉えてもスタンドまで運べずにセンターフライになってしまうことが多かったですが、本日の試合を機にもう一つ調子を上げてきそうな気がします。来季以降もやってもらわなければならない選手の一人です。

 

【2021年10月8対中日戦】

中200000100|3

横16002010× |9  

横浜スタジアム(ホーム)

De9-3中日

勝利投手 上茶谷 (1勝3敗0S)

本塁打 佐野 15号(1回裏ソロ) 、 佐野 16号(2回裏満塁) 、 桑原 13号(5回裏2ラン)※Deのみ