桑原将志の「そのストレートを待ってました」問題

 京セラ阪神戦の初戦を取りました。ベイスターズさん的に大事なのは、次のヤクルト戦。とりあえず、この阪神戦は足元をすくわれないようにやるべきことをきっちりやっていってほしいなと思っていました。

 先発は濵口投手。ストレートと変化球のコンビネーションで6回まで与四球ゼロの無失点ピッチングです。四球で崩れがちだった濵口投手ですが、今季は無駄な四球が減りましたね。濵口投手に限らず、無駄な四球を出さない投手が増えてきました。

 相手先発の伊藤将司投手も好投で、まるで打てる球が来ない。0-0のまま試合は6回まで進みます。

 7回表に奇跡的な試合の動き方をします。1死からソト選手が四球で出塁すると、2死になるのに柴田選手が送りバント。代打・伊藤光選手敬遠からの、代打・関根選手がセカンド前に転がす絶妙なセーフティバントを成功させて二死満塁。ほいで、桑原選手グラスラで一挙4点を奪い取ったのです。

 7回以降は入江-S子-平田の3投手準勝ちパリレーで逃げ切り。連勝を8に伸ばしました。

 もう、神懸かってるのもほどほどにしてほしいですね。いやしないでいいです。神懸かってるっていうほどですから、普通はそんなに神懸かることなんてないですもんね。神懸かることができるうちは、神懸かっていてほしいです。

■腹をくくった桑原選手の集中力

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 本日の桑原選手の満塁本塁打を見て思い出したのは2017年7月1日の東京ドーム巨人戦です。あのときは9回表2点ビハインドで2死満塁でした。相手投手は当時の巨人の抑えのカミネロ投手。打席に立った桑原選手は初球のストレート(本当はカットボールだと思う)を一閃。起死回生の満塁本塁打を放ちました。

 本日の満塁本塁打はファーストストライクのストレート。初球の変化球がボールに外れたことで、次の球がストレートになる確率が高まりました。相手投手からすると四球で押し出しは避けたいでしょう。ストライクを入れやすいストレートをチョイスしたくなるでしょう。そして、そのストライクを入れに行って甘くなったストレートを桑原選手がしっかり捉えたと。それこそ「そのストレートを待ってました」でした。

 桑原選手のこういう場面での腹のくくり方は素晴らしいですね。ああいう性格がこういうバッティングを作るのかも知れないなと思わせた一打でした。お見事。

 

【2022年8月24阪神戦】

横000000400|4

神000000000|0  

京セラドーム大阪(ビジター)

De4-0阪神

勝利投手 濵口 (6勝4敗0S)

セーブ 山﨑 (0勝2敗30S)

本塁打 桑原 3号(7回表満塁)

首位と4ゲーム差