森敬斗は1軍定着するのか問題

 中日戦2連敗。計3連敗中のベイスターズさん。ヒットは出ているものの打線のつながりが悪く、流れを渡してしまうパターンが多い。どうにかならないですかねえ。

  本日の先発のロメロ投手は、ゴロを打たせるピッチングで5回までは無失点。攻撃陣は初回に四球からの送りバント、タイムリーと効率の良い先制点の取り方をしていたので、このまま勝利に向かって突き進んでほしかったところでした。

 しかし4回表5回表と先頭打者が出るも無得点。6回表には3連打で無死満塁のチャンスをつくるも、これも無得点。またも自ら負けに行くような拙攻を披露してしまいます。

 案の定、6回裏にロメロ投手は先頭を四球で歩かし犠打、四球、ソト選手の暴投エラーで同点に。砂田投手、三上投手とスイッチするも、犠牲フライ、3ランとランナーを一気に返してしまい、4点ビハインドとなってしまいます。

 これで試合が決まってしまったと思いましたが、8回表に1死1塁から宮崎選手のタイムリーツーベースと牧選手の2ラン本塁打で1点差に詰めます。9回表には2死から森選手がヒットで出塁すると盗塁を成功させ、佐野選手のタイムリーで同点にします。

 しかし9回裏。マウンドに上がった三嶋投手が1死満塁のピンチを作ってしまいます。打者は木下選手。低めの変化球を連投し、ホームゲッツーでなんとか引き分けに持ち越しました。

 無死満塁や1死満塁のとき、相手投手はフォーク系の落ちるボールかスライダーで内野ゴロに引っかけさせようとします。少しでも甘い球に入ると長打になりやすいので、ボールになるような低めの球。しかもストレートは投げづらい。となれば、甘いところにくるまでボールを絞り、ボール先行のカウントを作れれば打者有利になるはずなんです。

 しかし、その前段階で打者は自分を追い込んでしまうんでしょうね。「自分で決めなければならない」という義務感にかられて、難しい球でも手を出してしまう。”やきう”ってのはやっぱり心理戦の面が大きいのだろうなと思います。心理的に追い詰められるか、余裕をもってできるか。余裕をもってゲーム展開ができるようになれば、”流れ”をつかんだということになるのだと思うんです。

 ベイスターズ打撃陣も相手投手を追い込めるカウントづくりができればいいなあと思うのですが。

■森選手の1つ1つのプレーから星の煌めきを垣間見る

 本日の試合では森選手が今季初スタメンを飾りました。森選手は2019年の高卒ドラフト1位。足が速く強肩のショートで将来が嘱望される選手の1人です。順当に成長してくれれば、チームを引っ張る選手になってくれるはず。いや、なってくれないと困る逸材です。

 本日の結果は4打数2安打。守備でも3回表に三遊間の深い当たりを確実にさばき、しっかりと1塁までノーバンで投げる強肩っぷりをみせました。また1点ビハインドの9回表2死から出塁して盗塁を決めて、ホームまで返ってきました。やはり”持っている”選手なんだろうな。スター選手の片りんが見えたような気がしました。

 編成からしたら、2軍でしっかりと育てたかったのでしょうが、柴田選手と倉本選手が相次ぐケガ。ルーキー牧選手、ベテラン大和選手も身体のスタミナが切れ気味。ショートとセカンドが不足してしまったため、”仕方なく”なのか”遅まきながら”なのかわかりませんが、先日1軍昇格してきましたね。

 バッティングに関してはまだまだできあがってはいないように見えました。それでも1軍投手の球筋に慣れていってほしいですね。今後どれだけスタメンに名を連ね、1軍に定着するかはわかりませんが、足と肩はすでに1軍でも指折りのクラス。内野安打でもなんでもいいので打撃成績を少しでも残して、1軍に食らいついていってほしいなあ。

 大事に育てるのもいいけど、森選手には食らいつくハングリー精神も育っていってほしいなと思います。

 

【2021年7月11対中日戦】

横100000031|5

中000005000|5  

バンテリンドーム(ビジター)

De5-5中日

本塁打 牧 12号(8回表2ラン)※Deのみ