最後の切り札か、2023年1番打者桑原将志問題

 本日からは名古屋バンテリンドームで中日3連戦です。

 本日の先発は今永投手。立ち上がりから安定したエースのピッチングです。相手打者をストレートで押し込みつつ、変化球でタイミングを外していきます。7回裏に先頭の石川昂弥選手に変化球を狙われて2ベース、大島選手に変化球を合わされて犠飛というのがありましたが、それ以外はほぼ完璧。8回1失点で降板です。

 打線は初回にほぼ全選手が相手先発の小笠原投手の初球を狙って、久々に連打が決まりました。宮﨑選手、牧選手、大和選手がそれぞれタイムリー。5回表には桑原選手のソロ本塁打で中押しです。

 9回登板は森原投手でしたが、連打で2点差に詰められた上に2死満塁。絶体絶命のピンチに伊勢投手を登板させてなんとか勝ちきりました。

 森原投手も厳しいかあ。一旦、抑えは伊勢投手になるのかなあ。まあ、とりあえず5連敗ストップということでね。リリーフ陣が心配ですけど。

■7月末となって今季初1番となった桑原選手

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 シーズン前半は佐野選手が1番に座っていたベイスターズさん。関根選手が座る時期もありましたが、7月末になって初めて桑原選手が1番に組まれました。本日は4打数3安打の大活躍でチームを勝利へと導きました。

 2016年以降、好不調あってスタメン落ちもありましたが、ほぼ1番打者として定着していた桑原選手。今季は規定打席越えで打率2割8分も越えているものの、5番や6番など、今まで座ったことのない打順での打席が多かったですね。

 これ、多分なんですけど、三浦監督の最後の切り札に残しておいたのではないかと私は思っています。

 シーズンは長いので、それぞれ野手のバッティングの調子の波が出てきます。その波が不揃いになってチーム全体の調子を落としてしまうこともあるでしょう。そういったときに、打順を少しずつ組み替えて、チーム全体の調子を安定させていく。これが首脳陣の仕事なんだと思うんです。

 今季はオープン戦からあえて桑原選手の1番に座らせませんでした。座らせなかったのは、もしかしたらなんですけど、長いシーズンを考えての三浦監督の算段だったのではないでしょうか。どのタイミングで桑原選手を1番に座らせるか、最後の切り札にしようとしていたのではないかと思うんです。むしろ、本当はもうちょっと後の方に取っておきたかったんじゃないかなあ。

 ただ、桑原選手の1番はある意味の劇薬というか。。。これまでにさまざまな手を打ってきましたからね。また、打線の調子を落としてしまったら、あとは打つ手がなくなってしまうような気がします。できても牧選手1番といった奇策ぐらいかな。

 とにかくシーズンは8月9月が勝負。湿気のすくないバンテリンドームで打線の調子を整えて、夏場に順位をひっくり返すくらいのチームの勢いを作ってほしいですね。1番桑原選手で打線の勢いをどーんと作り出してほしいなあ。

 

【2023年7月25日対中日戦

横400010000|5

中000000102|3

バンテリンドーム(ビジター)

De5-3中日

勝利投手 今永 (7勝1敗0S)

セーブ  伊勢 (2勝4敗2S)
本塁打 桑原 4号(5回表ソロ)