嶺井博希と伊藤光の違い問題

 チーム状態がなかなか上がってきません。5月中旬で最下位まっしぐら。せめて、交流戦前にちょっとでも勝っておきたい。状態をあげてからワンチャン、交流戦で巻き返してほしいですね。

  先発は大貫投手。立ち上がりからランナーを出して、失点を重ねていきます。いいボールもあったのですが、勝負どころで変化球がちょっとだけ甘くなってしまいました。厳しい球は見逃されて、ストライクを入れたくなって、球が甘くなるといういつもの悪いパターンです。それで好調の大島選手、京田選手、高橋選手に痛打。全員左打者ですね。中に入ってくるスライダーを思いっきり引っ張られてしまいました。

 大貫投手はストレートと変化球のコンビネーション、コントロールが生命線。ちょっとでもそのバランスが崩れると、打たれてしまいます。厳しいですね。

 対して、相手先発の小笠原投手は強いストレートと低めに落ちていくチェンジアップのコンビネーションでベイスターズ打線を翻弄していきます。中盤で5点差に広げられてしまったので、中日さんは配球も投手リレーも優位に。ベイスターズさんは後手後手で全く手が出ず。弱いチームのいつもの負けパターンでございます。

■捕手の投手への返球

 本日のベイスターズさんの見どころはただ一つ。伊藤光選手の復帰ですね。伊藤選手は8回に一矢報いるソロ本塁打を放ちました。打撃面だけではなく、6回からマスクをかぶると、相手打線を無失点に打ち取っています。

 ベイスターズさんはここ数日、嶺井選手がマスクをかぶっていました。嶺井選手は昨年よりも後ろに逸らす回数が減ったような気がします。ショートバウンドを上から被せるように取る癖があるので、危なっかしい面もあるのですが、今季は配球も含めて頑張っているように見えます。

 しかしですね。以前からそうなんですけど、嶺井選手って、投手への返球があまりよくないんですよね。何度も、投手がボールを落とす場面を見られます。投手としては、そんなところに気を遣ってられないですよね。なるべく打者に集中したい。なのに、送球が悪いから、いちいちボールを取りに行かなくてはならないし、いらない気を遣わせてしまう。

 そこへいくと伊藤選手は違うんだよなあ。送球がしっかりしているだけではなく、テンポよく、リズムよく返球する。そのちょっとした気遣いが投手を乗せると思うんですよね。

 投手が自分のリズムを作れれば、ポンポンと打者へ投げ込んでいける。リズムよく投げられれば、相手打者に考えさせる時間をなくすことができる。っていう風に思うんですよね。私見ですけど。

  なんとなく、本日の試合を観ていると伊藤選手がスタメンでマスクを被る日が増えそうな気がします。

【2021年5月18対中日戦】

中120110000|5

横000000010|1  

横浜スタジアム(ホーム)

De1-5中日

敗戦投手 大貫 (1勝4敗0S)

本塁打 伊藤光 1号(8回裏ソロ)