雨で1試合流れてからの広島でのビジターゲーム。V字回復の足掛かりとなる試合が1つでもできるかどうか。今季をどうするかというのもそうなんですが、来年、再来年に向けて、負け癖をつけないことも大事です。
先発はピープルズ投手。前回同様低めに変化球を集めるピッチングで好投しました。うまく打たれた4被安打で2失点。安定感が増してきました。
打線は1回から9回まで毎回スコアリングポジションにランナーを進め、16安打を放つもソト選手の3ランのみの3得点。拙攻につぐ拙攻でした。1試合で3併殺。5回表には無死ランナー1,3塁でクリーンナップに回るもポップフライ2つ。一番やってはいけない結果をことごとく出し続ける。”打線の自滅”と言ってもいいくらいの試合でした。
リリーフも好投で繋げますが、ヤマヤス投手がこれもまたうまく打たれて1失点。3-3の引き分けで幕を閉じました。
投手陣は広島・西川選手のワンバウンド打ちで2失点。もう1失点は広島・鈴木選手の犠飛。よく踏ん張りました。それだけに取りたかったゲームでした。
■負け続きの焦りから負け癖へ
本日は4番の佐野選手が2併殺。1つ目はセンター前に抜けてもおかしくなかったライナーがゲッツー体制だったショートの網に引っかかったという、仕方のない状況でした。が、2つ目は1死1,3塁から初球を真ん中やや低めの変化球を引っかけての併殺。外野フライでも1点取れた場面だったので、低めのボールを諦め、真ん中より高めに照準を絞ってほしかった。佐野選手に焦りが生じたように見えたシーンでした。
”やきう”って、やはり心理ゲームの一面もあるような気がします。ピッチャーはどうカウントを整えて、打者より優位に投げられるか。逆に打者は、どう投手を嫌がらせる打席にするか。チームはいかに優位に試合を進めていくか。そして、ペナントレースではいかに苦手チームをつくらずに勝ち星を拾っていくか。いずれも、人間心理に直結しているように思います。
10年以上前は「暗黒時代」と言われたベイスターズさん。その理由には選手層の薄さが第一に挙げられますが、負けが込んでしまったことによる心理状態の悪化もあったと思うんです。具体例はあげませんが、ありえないようなミスも多かった。球団も首脳陣も、全てが迷走していました。
故・野村克也さんの名言に「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」というものがありますが、負けるときは確実に理由があって負けますね。最低限、凡事徹底していれば、自ずと勝ちは拾えるようになるはず。
本日のベイスターズさんは引き分けでしたが、むしろ、これだけ拙攻を繰り返してよく負けなかった。打線は反省ですね。嫌なことは忘れたがるのが人間ですが、反省すべきところは反省する。打線は焦らず、好球必打。相手投手陣を焦らせるような点の取り方をしていってほしいなあと思います。
そうやって自分たちの”やきう”を続けていけば、今年の順位が低くても来年、再来年につながります。負け癖をつけないようにしてほしいです。10年前に戻ってほしくないんですよ。
【2021年5月16日対広島戦】
横000000300|3
広100100010|3
マツダスタジアム(ビジター)
De3-3広島