国吉佑樹のフォークボール問題

 7月のホーム連戦2カード目。ヤクルトを迎えての3連戦です。本日は連敗を止めることができるでしょうか。

 ■中継ぎ陣が踏ん張るも、打線に勢いが加わらない

【2020年7月21日対ヤクルト戦】

 本日はDeピープルズ、ヤクルト原両先発の荒れ球対決です。両投手ともに初回から四球を出して仲良く失点。2回以降は試合展開が落ち着くも、毎回のようにランナーを出します。

 中盤につかまってしまったのはピープルズ投手です。原投手と比べて、ピープルズ投手の方が、ストライクゾーンに入るボールがやや高い。低めのストライクが少なすぎますね。前回登板も高めに入っていたのが気になりました。ツーシーム系の動くストレートの球の力とチェンジアップで抑えていくタイプなのですが、高低を利用しないと、NPBの打者は抑えきれない。5回に4連打(1犠飛)で4失点。マウンドを降ります。

 その後、ベイスターズはリリーフ陣が後半まで0点に抑えるも、打線がいまいちつながらずに敗退。ビハインドでリリーフがしっかり抑えれば、流れがくるはずなんですけどね。ヤクルトリリーフ陣もよかったですからねえ。

 打者1人1人みると、打てていないわけではないけれど、つながらない。誰かカンフル剤的な打者を1人入れないと、連敗は止まらないんじゃないですかね。オースティン選手か石川雄洋選手かな。

■国吉投手はフォークボールを投げるようになってから、よくなったような気がする

 中盤に登板した国吉投手。前回登板ではヤマヤス投手が同点にしてしまってから、急遽登板し、2球目のど真ん中のストレートを岡本選手に見事にはじき返されてしまいました。ですが、その前の2登板は完全に抑えています。

 昨年、 登板数が増えた国吉投手ですが、カットボールの多投が目立っていました。大体ストレートかカットボール。ストレートのイメージがあるので、カットボールでバットの芯からちょっとずらす。そんな感じのピッチング。

 ところが、本日を含めた、ここ数試合、フォークボールを使うことが増えたような気がします。ストレートとカットボールでカウントを稼いで、フォークボールを決め球にするような配球。これがうまくはまりつつある。

 国吉投手は荒れ球なんですけど、ストレートとカットボールがストライクの枠内で暴れてくれれば、フォークで視点を一気にずらせる。これはいい武器です。5,6年前もフォークボールを使っていたはずなんですけど、なんで使わなくなったのでしょうか。もったいない。

 このフォークボールを利用し、高ささえ間違えなければ、国吉投手は好投を続けてくれるはず。次回登板も楽しみです。

 

ヤ200040000|6

横300001000|4

横浜スタジアム(ホーム)

De4-6ヤクルト

敗戦投手 ピープルズ (0勝1敗0S)

本塁打 梶谷 4号(1回裏ソロ)、 梶谷 5号(6回裏ソロ)