関根大気の紙一重な積極的な走塁問題

 京セラ阪神戦初戦をとって2戦目です。

 先発は濵口投手。3回まではノーヒットピッチングでしたが、打者一巡してからバタついてしまいます。4回表に4連打で1失点。6回には森下選手に逆転2ランを浴びてしまって降板です。

 ストレートは140km後半くらいのスピードが出るようになりましたが、それ以外の部分ではピッチングスタイルに大きな変化はありません。ランナーがいなければ、カーブやスライダーも投げきれるのですが、ランナーが出るとストレートとチェンジアップが中心にになるので的を絞られやすくなってしまう。森下選手には伝家の宝刀チェンジアップを連投してタイミングを合わされたように見えました。濵口投手はこのあたりが課題というか、この壁を突き破り切れないですね。

 試合はオースティン選手のソロ弾や石上選手のタイムリーで先制しますが、中盤にも森下選手の2ランで逆転されます。8回表にはスコアリングポジションにランナーを進めますが、ランナー関根選手の牽制死でチャンスを潰して”流れ”を渡してしまいます。8回裏にリリーフ・ウィック投手が崩れて、3点差の敗退。ベイスターズさんとしては、もつれる展開に持っていきたかったものの、自滅に近い形で敗退してしまいました。

■終盤1点ビハインドで牽制死になるほどアグレッシブになる必要性があるのか

 本日2点目をあげた石上選手のタイムリー時のランナーは関根選手。ディレード気味に決めた盗塁が引き金となって得点となりました。

 関根選手のアグレッシブな走塁はこれまでもチームを助けてきました。かつては白崎選手のサードゴロで本塁突入サヨナラだとか、神宮で塩見選手が送球がもたついている間にホーム突入だとか。

 ですが、この走塁が表裏一体というか。本日はせっかくヒットを打って、山本選手がバントを決めて、2塁に進んだにも関わらず、牽制死。確かに、相手投手を揺さぶろうという姿勢だったりとか、単打でスタートよくホームに帰ってこようという姿勢とかも必要といえば必要かもしれません。もしくは、盗塁のサインが出ていたのかもしれません。

 にしてもなあ。相手チームからしてみたらピンチなので、じっくり攻めれば相手投手が勝手に自滅してくれる可能性もあったのになあ。もったいないなあと思いますね。アグレッシブな走塁もいいのですけど、自身がこの試合における大事なランナーであるという意識も持っていてほしいなと思います。持っているのかもしれないですけど、あの牽制死は勝負を分けるプレイだったんですよね。

 チーム全体でもそうですけど、走塁面ではまだまだミスが多いような気がします。意識がチームで統一できてくればいいんですけどね。

 

【2024年4月3日阪神

横110000000|2

神00010202× |5

阪神甲子園球場(ビジター)

De2-5阪神

敗戦投手 濵口 (0勝1敗0S)

本塁打 オースティン 1号(1回表ソロ)※Deのみ