京田陽太の左方向への当たり問題

 雨天中止を挟んで、本日からハマスタで西武3連戦です。月曜日に代替試合があるので、9連戦になるんですね。移動も多く大変かと思いますが、まずは初戦を取りたいですね。

 先発はバウアー投手。立ち上がりは連続四球でしたが、ランナー飛び出しと連続三振でなんとか無失点で切り抜けます。これで落ち着いたのか、2回以降は好投。課題の左打者相手にはバックドアのスライダーを使うなど、今までにない工夫も見られました。あと、西武打線の早打ちにも助けられましたね。ただ、まだやや甘めのボールを狙われてしまうのが課題として残っています。それでも2本のソロ本塁打を打たれて8回2失点。本人としても合格点だったのではないでしょうか。日曜日アップのようつべ、楽しみですね。

 打線は好調です。西武エースの高橋光成投手相手に2回裏はオースティン、桑原、京田3選手の3連打で先制。同点に追いつかれるも、5回裏には無死満塁のチャンスで佐野選手、関根選手の連続タイムリーで突き放し、7回裏には宮﨑選手、牧選手の連続犠飛でダメ押しです。4点リードの比較的に楽な展開で勝利をあげることができました。

■低めの変化球にうまく合わせてレフト前に運ぶ京田選手

 本日4安打放った京田選手。内訳は左方向2本、センター方向1本、右方向に1本と満遍なく広角に打ち分けている内容でした。これまで京田選手が高めのストレートをポップフライにして打線が止まってしまうことも多かったですが、本日は先制打も含む最高の結果で、下位打線から上位打線へとつなぐ役割を果たしていました。

 交流戦前の中日戦で、解説が誰か忘れましたが、「京田は左方向の当たりが増えましたね」と話していらっしゃったのを思い出しました。ここ数試合は低めの変化球を手首を返さずうまく合わせてセンターからレフト方向へ打ち返す当たりが増えているような気がします。

 現在、下位打線を任されている京田選手。3割越えの選手の多い上位打線だけではなく、京田選手を含める下位打線が起点となって得点を奪うことができるようになれば、さらに得点力が上がりますね。相手チームから見ても嫌な打線になっていくはず。また、相手投手は上位打線に回したくないので、京田選手で”流れ”を切りたい。そこで、田選手あたりが、引っかけさせようとした低めの変化球をしつこく合わせてヒットにしてくれると、相手投手もがっくりくると思うんです。

 京田選手の左方向への当たりは、今季ベイスターズさんの行く末を左右するような勘所になるような気がします。京田選手には今のバッティングを変えずに、シーズン最後まで戦いきってほしいなと思っております。

 

【2023年6月3対西武戦】

西000100010|2

横01003020× |6  

横浜スタジアム(ホーム)

De6-2西武

勝利投手 バウアー (2勝2敗0S)