ベイスターズ代打陣の躍動問題

 ハマスタ西武戦2戦目です。これまでの交流戦では西武戦は分が悪かったので、今年は勝ち越したいですね。

 ベイスターズ先発はガゼルマン投手。西武先発は平良投手。序盤は両チームともランナーを出すもののなかなか得点まで結びつかず、中盤までロースコアの展開です。

 試合が動いたのは6回表。1死からでしたね。ガゼルマン投手がフルカウントから外崎選手を四球で出すと渡部選手に詰まりながらのヒットに出してしまう。次のマキノン選手もフルカウントで四球。ちょっとしたボタンの掛け違いから投手はがっくりとくるんですかね。1死満塁からの3連打で4失点。一気に西武優勢のゲームとなりました。

 ところが、平良投手が降板した8回裏に”流れ”が一気に変わります。先頭の代打大和選手がフェン直2ベース。佐野選手ライト前から関根選手のピーゴロ暴投。宮崎選手の肘をたたんだ技ありタイムリー2ベース。代打楠本選手もタイムリー2ベース。戸柱選手のタイムリー内野安打と打者一巡の猛攻で一気に逆転します。

 9回表は抑えのヤマヤス投手が久しぶりに三者凡退にきっておとして連勝となりました。

 ちょっと鳥肌が立つような試合でしたね。ベイファンの誰もが逆転を信じているような空気感。それが相手投手を飲み込むような勢い。球場は異様な雰囲気だったのではないかと想像します。優勝するときって、こういう試合が何試合かあるんですよね。もう何試合か、こういう試合を作ってくれるといいなあ。わがまま言うけど。

■98年も代打陣は充実していた

 本日の大逆転劇を演出した先頭代打の大和選手と同点打の代打楠本選手。代打陣の活躍が目に付きましたね。

baseballdata.jp

 チーム代打率は6月4日現在、.226でリーグトップなんですね。10打数以上では楠本選手と大和選手が3割越え。左右の切り札がそびえ立っていますね。大田選手や神里選手などの中堅ベテラン選手も後ろに控えています。

 今カードが「GET THE FLAG!SERIES 2023」ということで、優勝した98年のときの話もすると、当時の代打陣も結構充実してたんですよね。相手投手の左右によってスタメンが決まったライトの佐伯・中根の両選手はスタメンに出ないときは代打にまわります。ベテランの荒井選手や畠山選手、パワーのあるマラベ選手や当時の若手の万永選手や井上選手もベンチで控えていました。当時はスタメンとベンチの差があると言われていましたが、上記にあげた選手も実は代打でいい仕事をしていたんですよね。ただ、ずーっと連打が続くような打線だったので、記憶に残ってない人も多いと思います。伝説の巨人戦13対12の試合での4連続タイムリーには、万永選手と荒井選手のヒットも含まれていたんですけど、ほとんどの方が覚えていないんじゃないでしょうか。

 優勝するときって、日替わりヒーローがよく出るんですよね。そう考えると、代打陣がお立ち台に乗る機会が増えれば増えるほど、より優勝に近づくのではないかと思うのです。

【2023年6月4対西武戦】

西000004000|4

横00000005× |5  

横浜スタジアム(ホーム)

De5-4西武

勝利投手 入江 (1勝0敗0S)

セーブ 山﨑 (0勝3敗13S)