石田健大の老獪なピッチング問題

 本日からはオールスター前の9連戦。まずはマツダスタジアムで広島3連戦です。

 先発は石田投手。広島が地元ということもあって、相性がいいんでしょうね。立ち上がりから調子よくアウトを積み重ねていきます。5回2/3で2失点。2失点目は平田投手が打たれたものなので、実質1失点ですね。広島打線が勢いに乗る前に早めに仕掛けた感じの交代というところでしょうか。

 打線は好調を維持。初回に桑原選手の2ベースから牧選手、宮崎選手の連打で2得点をあげ、3回にも牧選手がタイムリーを放ちます。牧選手は少しずつ状態を上げてきたみたいですね。右方向の強い打球がもうちょっと増えてくればいいなと思っています。

 試合は広島打線に徐々に点差を詰められていきますが、終盤に嶺井選手がソロ本塁打とタイムリーツーベースで突き放して、勝利を挙げました。タイムリーツーベースは、前の打者のソト選手相手にケムナ投手が変化球で厳しいところを攻めた上での四球。そこを踏まえて、初球のストレートを狙い打ちましたね。本人は謙遜していましたが、読み勝ちだったように見えました。

 各選手がしっかりと働いて、好調を維持しているベイスターズさん。オールスターまでになんとか借金を返済してほしいですね。

■持ち玉を余すことなく、ふんだんに散らした石田投手

 本日の石田投手は持ち球をふんだんに使った老獪なピッチングに見えました。ストレート、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ(フォーク?)。全ての球を初球にも決め球にも使っていましたね。嶺井選手の配球が素晴らしかったように思えます。

 石田投手というと右打者のインコースをえぐるクロスファイヤーが魅力の投手だと思っていましたが、本日のようにさまざまな変化球で相手打者を惑わせながらストレートをおりまぜるようなスタイルの方が合っているのかもしれませんね。

 本日は6回途中で降板しましたが、それはまだまだ三浦監督の信頼を得られてないからじゃないでしょうか。これからも一つ一つ、いいピッチングを見せてくれたらいいなあと思っています。

 

【2022年7月12対広島戦】

横201000130|7

広000011020|4  

マツダスタジアム(ビジター)

De7-4広島

勝利投手 石田 (3勝1敗0S)
セーブ    山﨑 (0勝2敗18S)
本塁打 嶺井 3号(7回表ソロ)