ベイスターズさんの現状の課題問題

 佐々木朗希投手を見てきました。

 先発は京山投手。変化球がなかなかストライクが入らないという立ち上がりでしたが、徐々にそれぞれの球の精度があがっていき、6回1失点。髙部選手のセーフティーバント、盗塁、パスボール、中村選手の犠飛での1失点なので、ある程度は仕方ないのかなと。これはロッテさんの見事な攻撃でした。京山投手は後続を断ち切っているので、よく踏ん張ったといえるのではないでしょうか。

 打線は佐々木朗希投手をなかなか打ち崩すことはできませんでしたが、牧選手がカーブをライトスタンドに運んで先制。160km近いボールをガンガン投げ込んでいた佐々木投手に対し、体が前に出されることがなく、しっかりと呼び込んだ一打はさすがでした。やっぱり牧選手は他選手とは一つ違う段階にいる選手なんでしょうね。

 試合は1-1の同点のまま延長戦に持ち込まれました。延長11回表、柴田選手のヒットから嶺井選手がバント。その後、大和選手が前進守備の外野の後ろを突くタイムリーで喉から手が出るほどほしかった勝ち越し点をもぎとります。その裏はヤマヤス投手がきっちりと3人で打ち取りゲームセット。緊迫した試合をものにしました。

 投手戦のなか、決め手となったのはバントでしたね。両チームともバントを1つずつ失敗していたなか、嶺井選手は2ストライクまで追い込まれながら、しかもサードの安田選手が突っ込んできたなか、きっちりと決めることができました。

 ロースコアの膠着した試合状況のなかでは、アウトを1つ犠牲にしてでもいかに進塁させるかがゲームを決めるカギになるんだなと感じた試合でした。投手戦だと打とうとしても簡単に打てませんからね。今季観戦した中では最高のゲームでした。

■先発投手さえ揃えば・・・

 本日の京山投手はコントロールにばらつきはあったものの、逆に相手打者に絞らせなかったように見えました。150km近いストレートの球質がいいだけに、変化球の精度があがってくるといいなあ。それでも、2試合連続で試合を作っています。ピンチになっても慌てなくなったのが大きいような気がします。

 今のベイスターズさんは、打線もリリーフ陣もそろってきています。あとは先発投手ですね。京山投手がローテを守ってくれるようになればありがたい。計算できるのが今永投手と大貫投手。あとは濵口投手と石田投手が病み上がりからどれだけ好投を続けられるのか。あと2枚というところで京山投手が頭角を現してきました。

 先発投手を争っている選手たちにとっては今はチャンスなので、どんどんアピールして欲しいと思います。同時に、先発投手が揃ってくれれば、後半戦は戦えるチームになってくると思うんだけどなあ。

 

【2022年6月11対ロッテ戦】

横01000000001|2

ロ00000100000|1  

ZOZOマリンスタジアム(ビジター)

De2-1ロッテ 

勝利投手 田中健 (3勝0敗0S)

セーブ 山﨑 (0勝2敗11S)

本塁打 牧 16号(2回表ソロ)