山下幸輝の粘りの打席問題

 本日から仙台に乗り込んで東北楽天戦です。ここからパリーグ上位チームとの戦いが続いていきます。

  先発は坂本投手。変化球は低めに決まってはいましたが、ストレートが140㎞前半なので、落差を見せきれませんでしたね。右打者のインコースクロスファイヤーを決めることもありましたが、打順2巡目には打ち崩されてしまいました。

 打線は好調を維持しています。1回表に先制するも4回裏に逆転されてしまいます。しかし、6回表には大和選手が逆転3ラン。宮崎選手がタイムリー、牧選手がソロ本塁打と突き放します。

 試合はシーソーゲームでした。突き放そうとしても楽天さんが追いすがる展開。9回裏も抑え・三嶋投手が打たれ、1点差に詰め寄られるも、なんとか抑えきってギリギリで勝ち切りました。

 4月のベイスターズさんだったら、ズルズルと失点を積み重ねて逆転されてしまう展開に陥ることが多かった。しかし、こういうシーソーゲームを勝ち切れるようになったということは、チームとして強くなったのだと思います。あとは先発陣の整備だけなんだよなあ。

■山下選手の粘りが後々の試合展開を左右した?!

 楽天先発は涌井投手。立ち上がりは2失点(ベイ的には2得点)しますが、2回以降は立ち直り、2回~5回まで無失点。6回には、2死から連打で大和選手が3ラン。一気に崩すことができました。降板した時には投球数100球を越えていました。

 振り返ると2回表先頭。DHの山下選手が涌井投手から14球粘った打席があったんですよね。これが大きかったと思います。涌井投手というと最多勝4回、沢村賞1回を獲得している球界きっての先発投手ですが、年齢は30代半ば。以前よりもスタミナは落ちているはずです。

 山下選手のほかにも伊藤選手がセーフティバントの構えを見せたりと相手投手のスタミナを削ろうという意識がありますね。こういった小さな積み重ねが後々の試合展開を左右すると思っています。

 本日の山下選手はDHとして出場しましたが、今季は代打の切り札として活躍しています。バットコントロールは以前から定評がありましたが、今季は選球眼もよくなったような気がします。

  2軍暮らしの長い選手ですが、やっと1軍で居場所を見つけましたね。今後も期待したい選手の1人です。

【2021年5月28日楽天戦】

横200003110|7

楽010300101|6  

楽天生命パーク(ビジター)

De7-6楽天

勝利投手 国吉 (1勝0敗0S)

本塁打 大和 2号(6回表3ラン) 、 牧 9号(8回表ソロ)※Deのみ