1勝1分けにできたカードを1敗1分。流れが悪いというか、ただ単に弱いだけなのか。本日からは広島に乗り込んで3連戦です。
端的に言うと先発ロメロ投手は立ち上がりからよかったものの、2回裏に守備が悪送球2つでランナーを出して崩れて負け。リリーフも崩れて点差も離れて負け。ほぼ、自滅と言っても過言ではない試合でした。
ロメロ投手はボール自体は悪くないのですが、ランナーを出したり、点数を取られると、たちまち精度が悪くなりますね。スタミナがないのか、カッカしてしまうのが悪いのか、どちらかよくわかりませんが、もったいない投手だなあと思います。
ただね。本日も含め、チーム状態がボロボロな中で投げている面もあるので、ちょっとかわいそうな気もします。エラーがなくて、打線も調子よければ、ロメロ投手は中盤くらいまではスイスイ投げられそうな雰囲気を持っているんだよなあ。暗黒期っていい選手をダメにしちゃうところもあるのだと思うんです。チーム全体の雰囲気が各選手の背中に背負わせてしまうというか。悪い時は悪いものが重なっていく。少しでも払拭していかないと、積みあがってしまう。
■中畑監督でもなくラミレス監督でもない三浦監督とは?
本日で今季の自力優勝がなくなったそうですね。開幕からまるで”やきう”になっていない試合というか、自滅してしまう試合が多すぎますね。
弱い中でも、先の中畑監督なんかは自身がカラ元気でもなんでも、メディアに顔を出して楽しませてくれました。選手としても人間としてもボロボロのチームを礼儀から徹底的に鍛えなおしました。自身のキャラクターも乗せつつも、機動力を使いたいという本音を込めた「せこいぜ野球」は、いいキャッチフレーズだったと思います。
ラミレス監督時はチーム編成を鑑みた上での采配を揮っていたように見えました。初期は機動力を使おうという意思は見えましたが、使える選手が少ないと気づくと、重量打線に任せるという方向に一気に舵を切りましたね。早い段階で先発を降ろしたかと思えば、滅多打ちを食らった先発投手を引っ張ったりとか。それでもどこかに意図を感じさせる監督でした。NPBでは珍しいタイプだったように感じました。
そのラミレス監督が三浦監督に「自分らしい”やきう”をしてください」とベイスターズの公式動画でエールを贈っていたのが印象に残っています。
現時点では三浦監督らしい采配を揮っているかと問われると、残念ながらクエスチョンマークが頭の上に浮かんでしまいます。外国人選手の来日が遅れるなど、編成に振り回されている感が否めないですね。
あと、三浦監督のコメントを見ても杓子定規というか聖人君主すぎるというか、素直すぎるというか。周りに作り上げられてしまって、身動きがとれないというか、そんな雰囲気を感じ取ってしまいます。
そういえば先日、解説者の宮本慎也さんがこんな記事を書いていました。
やはり、まだ選手自体が”やきう”が下手っていう話なんですけど。でも、三浦監督にはたたき上げてほしいという気持ちが感じられる文章でした。
今、三浦監督をどうこう言ってしまうのは早計なのかもしれません。三浦采配の答えが引き出されるのは2年後3年後なのかもしれない。けれども現状では、暗黒期に片足を浸かっている状態です。内情がどうなっているかわかりませんが、三浦監督らしく、面舵一杯をとって、将来的な展望を持ちつつも、しっかりと信念を持った采配を揮ってほしいなあと思います。
【2021年5月14日対広島戦】
横002000000|2
広03020031× |9
横浜スタジアム(ホーム)
De2-9広島