ネフタリ・ソト、タイラー・オースティンが戻ってきてもまだ勝てないベイスターズさんの問題

 5連敗中のベイスターズさん。現在ダントツ最下位。現状を打破することができるでしょうか。

 先発は中5日で濵口投手。スタメンにはソト選手、オースティン選手が名を連ねました。三浦監督が少しだけ動いてきましたね。

 しかし濵口投手は初回に中村選手と村上選手にソロ本塁打を打たれてしまいました。中村選手は中に入った初球。村上選手はフルカウントまで持っていきましたが、甘く入った6球目を被弾されてました。

 濵口投手は2回、3回と粘って無失点。ベイスターズ打線が4回に1点をもぎ取った後は見違えるようなピッチングになりました。伸び伸びとしたフォームとなっていましたね。何かが吹っ切れた感じがしました。4回以降は潮目が変わり、ベイスターズサイドに流れが傾きつつありました。

 相手先発は高梨投手。前回もやられてしまいましたが、強いストレートを主体にスライダー、フォークを織り交ぜるピッチング。ベイスターズ打線は前回同様このストレートに毎度詰まらされてしまいます。ただ、4回表に上位打線に回ってきた際、高梨投手がちょっとひるんでましたね。四球、死球、内野安打2つで1得点。投手戦だったので、一発を怖がったようなピッチングになっていました。ベイスターズさんとしては2死満塁から同点、逆転までいききれなかったのが痛かった。

 以降もベイスターズさんはチャンスを何度も作るも、決定打が出ずに1点ビハインドのまま敗退。ここ数試合にはなかった、相手チームを追い詰めるいい試合ではありました。

■ソト選手、オースティン選手の状態は?

  本日は、ソト選手、オースティン選手が今季初スタメンでした。両選手とも1安打ずつ。いい当たりも出ていたので、まずまずの状態だったのではないかと思います。

 ただ、オースティン選手は高めの甘いボールをとらえきれず、センターフェンス際のフライとなってしまうなど、もう一歩という感もありました。ソト選手もとらえきれずにファールにしてしまった場面もありました。

 この辺の判断は人によって分かれるでしょうが、試合をこなしていくうちにもうちょっと調整ししていくしかないんじゃないかなと思います。また、ソト選手に関してはまだ、ファースト守備に不安を残しています。

 ただ、2人がいるだけで、相手投手をひるませる存在感はある。いてもらうだけでも十分だと思います。状態は少しずつでいいから、上がってくればいい。

■試合の流れ、カードの流れ、ペナントの流れ

  このブログでは、ベイスターズさんの試合の感想のほか、各選手の状態、試合の流れになるべく焦点をあてて綴っているつもりです。本日に関しては、中盤以降はベイスターズさんに流れが傾きつつあったのですが、つかみきることができませんでした。これは”カードの流れ”というものがあったような気がします。

 ヤクルト戦2連敗した後の初回、濵口投手は2本の本塁打を打たれてしまいます。甘いボールを入れてしまった濵口投手も悪かったのですが、2勝して気が楽になったヤクルト打線が甘いボールをしっかりと捉えている。伸び伸びとしたバッティングをしているんですよね。これは、3連戦の中の”カードの流れ”というものがあったのではないかと思うんです。2勝して気楽になっているヤクルトさんと、カード1つはとにかく取りたいベイスターズさん。気持ちの上では明らかにヤクルトさんが優位になりますね。ベイスターズさんの方は5連敗中ということもあって、気持ちに勢いがない。焦りはある。

 こういったものの積み重ねでペナントレースの中でも流れができてくるんではないかと思うんです。

 ヤクルトさんは2017年にシーズン90敗を喫しています。このころのベイスターズさんはヤクルト戦に対し、「このカードは確実に取りたい」と思っていたファンは多かったのではないでしょうか。ファンが思っていたら、多分、選手も思ってるんじゃないかしら。

 負けることの積み重ねは相手に優位的な感情を作り出します。逆に自チームは劣性的な感情になってしまう。これが負け癖ってやつじゃないかと思うんです。

 負け癖はついたらいかんのです。どん底の下にもどん底があるってことは、10年以上前のベイスターズさんを見てたらわかるじゃないですか。

 とりあえず勝たんといかんのです。次のカードは勝ち越しましょう。

 

【2021年4月15日対ヤクルト戦】

横000100000|1

ヤ20000000× |2

明治神宮野球場(ビジター)

De1-2ヤクルト

敗戦投手 濵口 (0勝3敗0S)