【2020反省会】梶谷隆幸FA問題

 ロメロ投手を獲得しましたね。マリファナ問題は大丈夫なんですかね。不安なので、もう一人補強してほしいなあ。

  今季オフに梶谷選手と井納投手のFA移籍が決まりました。特に梶谷選手は今季、絶好調でした。私も含め梶谷選手ファンは天国と地獄を味わった気分でしたね。

 井納投手もFAで移籍しましたが、今回は過去にこんな記事を書いていたので、反省会の意味も込めて、梶谷選手をピックアップします。

 

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 私は元々、屋鋪要選手のファンでした。屋鋪選手というと3年連続盗塁王に輝く足の速い選手の印象が強いですが、左中間、右中間へと打ち分けるバッティングもよかったんですよね。85年には15本塁打を記録するなど、パンチ力もあった。

 しかし、屋鋪選手は長い期間バッティングの不調に陥ってしまい、出場機会が減っていきます。「屋鋪は足が速いんだから、転がせばいいんだよ」という解説者の声も多く聞かれました。ところが、屋鋪選手は自分のバッティングを通し続け、バッターボックスでは鋭いスイングで振り続けました。成績は伴いませんでしたが…

 93年に大量解雇事件で自由契約で巨人入り。94年にはリーグ優勝と日本一を経験しました。

 どうですか? この経歴。梶谷選手と重なりませんか?

 梶谷選手は2013年夏にブレイクし、2014年には規定打席に到達して盗塁王も獲得。5年連続2桁本塁打に到達するなど、パンチ力と走力を併せ持つ選手に成長しました。しかし、2018年、2019年と右肩手術もあってどちらも41試合出場にとどまりました。バッティング自体も調子を落としていましたね。

 これまでの梶谷選手のバッティングスタイルは一球入魂。読みが外れたら気の抜けたようなスイングで空振り三振をすることが多かった。しかし、2019年後半くらいからバッティングフォームが変化。確実性のあるバッティングスタイルにシフトチェンジしました。早いカウントは読みのバッティング。追い込まれたら当てにいく。このスタイルが功を奏し、2020年は規定で3割。ある意味、梶谷選手のバッティングの完成を見たといってもいいでしょう。

 そこからのFAですよ。悲しいったらありゃしない。そりゃあ、ポジションが一つ空いたってことは、若手選手にチャンスを与えられる。でもね。梶谷選手ってのは、そういうコマの1つとして数えるような、そんじょそこらの選手とは違うんですって。

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 梶谷選手は”渦”を作れる選手なんですよ。ビハインドで一方的な試合展開からの一気に逆転。梶谷選手はそういう場面で打席に立って、打てちゃう選手なんですよ。

 この梶谷隆幸という選手の価値をフロントが評価してたのかどうか。疑問に残ります。

 前にあげた大量解雇事件。大洋時代を支えた主力選手を大量解雇し、駒田選手をFAで迎え、5年後に優勝、日本一になることができました。しかし、日本一メンバーは、一人、また一人とチームから離れていき、3年連続90敗を記録する暗黒時代に突入していきます。

 リーグ優勝&日本一で紛れてしまいますが、大量解雇事件と後々の移籍者続出はつながっていると思うんですよね。フロントへの不信感がそうさせたと思うんです。

 小さな不信感はやがて大きくなります。高田GMがいなくなって、DeNA創成期を支えた選手たちもいなくなって、新たな育成期に入っていくベイスターズさん。現在の球団フロント、ここからが力の見せ所なんですけどね。どうなるでしょうか。