天王山の巨人戦に2連敗。本日勝たないと優勝戦線から離脱といっても過言ではない。
■悪いパットン投手の方がもろに出た
【2020年9月3日対巨人戦】
本日はDeパットン、巨人田口の先発投手対決です。パットン投手はショートスターターとしての起用ですね。本日はブルペンデーということでしょう。
今季のパットン投手はいい時と悪い時の差が激しいですね。いい時はズバズバとストライクを入れて簡単に三者凡退をとっていく。悪い時は高めに入ってしまい、四球と連打で一気に崩れる。本日はもろに悪い方のパットン投手が出てしまいました。
パットン投手は1回1/3で9失点(エラー含む)。試合としても、先制はしたものの2イニングで13失点と、序盤で試合が決まってしまいました。
試合展開とは別の話ですが、本日の試合では百瀬選手が6年目でプロ入り初ヒットを放ちました。こういう試合だったから打てたとも言えるのかな。だとしたら、百瀬選手としてはケガの功名だったのかも。2軍で「もーもちゃーん」という黄色い声援を浴びていたころを思い出されます。この件だけは本当によかった。
■ショートスターターは先発のコマが足りない中での一発狙いの悪手?
kajiwaradamono.hatenablog.com
ショートスターター(オープナー)については以前もちょろっと書きましたけど、基本的には悪手だと個人的には思っています。唯一のメリットは、多くのリリーフ陣を投入するので、相手打者が狙いを絞りづらいということくらい。対して、デメリットは序盤に崩れたとき、リリーフを出しづらい。試合の前半戦でリリーフを大量登板してしまうと、後半に登板させられる投手がいなくなってしまいますもんね。そして、大量にリリーフを登板していくので、リリーフ陣の疲労度が高まってしまう。
どっちかというとデメリットの方が大きいと思うんです。うまくハマれば儲けもの…くらいの一発狙いの戦法なんじゃないかな。
■なぜ、ピープルズ投手をリリーフに回したのか?
っていう記事があがっていましたが、「ピープルズのベストな使い方を考えたのがこの結果」ということではなくて、「うちの投手陣で先発兼中継ぎをさせられそうなのは外国人のピープルズ投手くらい」っていうことなんじゃないかなあと思うんです。
上にある「ベイスターズさんの若手投手起用とオープナー問題」にも書いてありますけど、ピープルズ投手を欠端投手や岡本透投手、関口投手(全員20年以上前の選手で申し訳ない)のように、先発とロングリリーフの兼用で使おうという意味合いがあるんじゃないかなあ。
あと、どうやら、オースティン選手が2軍で復帰したらしいですね。
オースティン選手が1軍復帰となれば、またもや外国人枠問題が浮上してくる。
ピープルズ投手は多彩な変化球で打たせて取るタイプ。先発もいいけど、ロングリリーフも向いていそう。パットン投手とエスコバー投手との外国人枠の兼ね合いも含めて、今後、便利屋として使おうとしているんじゃないかっていうのが私の推測です。
■若手先発陣かショートスターターか
現在は13連戦の真っただ中。さらに平良投手、今永投手の先発左右両輪が離脱中。圧倒的に先発のコマが足りていません。そうなるとロングリリーフの重要性が高まる。ピープルズ投手のリリーフ起用は、この13連戦先発ローテ問題の解消を担う一手だったとも考えられますね。
っていうか、こうなると2軍にイキのいい若手先発はいねえのかっていう話も浮上しますよ。
▼2軍投手防御率(9月2日現在)
浅田将汰 2.84
飯塚悟史 11.25
京山将弥 5.96
坂本裕哉 1.76
櫻井周斗 8.03
宮城滝太 2.86
一応、参考に先発候補となる2軍投手成績をあげてみましたけど、どうなんでしょうね。好成績を残している坂本投手は1軍登板はありますけど、浅田投手は高卒1年目、宮城投手は育成選手ですね。球団としての育成計画もあるでしょうから、おいそれと昇格降格を繰り返すわけにもいかないのでしょう。
彼ら2軍での投球内容を観ていないのではっきりとしたことはわかりませんが、成績だけを見ると、ショートスターターを使わなければならない理由が徐々に浮き彫りになってきますね。
2軍成績のよかった阪口投手は1軍昇格後に先発を任されるも、早いイニングで降板して降格。残っている先発投手はピープルズ投手を除くと井納、大貫、濵口、上茶谷の4投手だけです。
13連戦を戦い抜かなければならない現在のベイスターズさんが勝つためには、一発狙いでショートスターターを多用するしかないのだと思います。厳しいなあ。
横100000201|4
巨310000000× |13
東京ドーム(ビジター)
De4-13巨人
敗戦投手 パットン (2勝2敗0S)