ベイスターズさん日本一の熱にあてられたのか、私、若干体調を崩していました。CSから日シリまで、いろんな意味で壮絶だったというかね。興奮しましたね。興奮しすぎたかもしれません。そういう意味で、本ブログでは言い足りていない面もあったので、来季に向けての追記みたいなものを書いてみたいなと思いました。
ちなみですが。まだペナント制覇を98年以来、まだ成し遂げられていないので、ブログタイトルはそのままにしておきます。
今季のポストシーズン。CSは戸柱選手、日シリは桑原選手と、ベイスターズ一筋2017年日シリ出場組がMVPを獲得したというのが、なんとも味わい深かったなと思うわけです。ベイスターズさんのセンターラインを支えてきた2人も気付けば30代。若手だと思っていた2人も、中堅からベテランの域まで差し掛かっています。各メディアで2人が「ベテラン」と紹介された際は、「そういえばそうか」と膝を打ったとは言わないまでも、不意を突かれた感覚に陥りました。
■桑原選手の貴重なプレースタイル
30代になってもプレイスタイルを変えない桑原選手。バッティングの際のステップ幅が若干狭くなったくらいで、得意なストレートをはじき返す姿は今でも健在です。さらに、ポストシーズンでは外のスライダーや内のツーシームをうまく引っかけて三遊間に、甘いカットボールをレフトスタンドに運ぶなど日本シリーズ史上初の5試合連続打点を記録。初球からスイングをかける思いっきりのいいバッティングも変わっていません。
また、守備でのダイビングキャッチはファンからしたら”見慣れた”から”見飽きた”レベルに達してしまっています。内野手出身だからこそできるダイビングキャッチ。日シリ第3戦第4戦でもそのプレーで試合の流れをチームに引き寄せました。
しかしながら、そのダイビングによってすでに首の頸椎が機能していない状態となるまでに摩耗してしまっていたというではありませんか。
できれば、来年も再来年も最高の状態でフルタイム、ずっとベイスターズでプレイしてほしいというファンの気持ちは床の間に飾っておきます。そのスタイル、その技術を若手選手に伝授しつつ、元気印の声出しでチームを鼓舞し、プレイでもチームを救ってくれたらいいなあという風に思っています。と、ぜいたくを自重しました。
桑原選手のような気性荒めな”ガッツマン”タイプってチームに必要だと思うんですよね。かつってのソフトバンクでは松田選手がそう。98ベイは波留選手や佐伯選手、駒田選手とか。昔の巨人だと中畑選手かな。
桑原選手の元気を引き継ぐ選手が出てくるといいなあ。
■遅咲きなのか戸柱選手
今季は山本祐大選手の台頭でベンチを温めることが多かった戸柱選手。かつては捕手防御率があまりよくなかったのですが、今季は大幅に改善しました。
正捕手・山本祐大選手が欠いたポストシーズンではCS1st初戦以外全試合に出場した戸柱選手。日本シリーズ第5戦で6球連続チェンジアップという大胆かつアグレッシブな配球で話題になりました。定型文のような配球が多かった印象のある戸柱選手ですが、ストレートで見逃し三振を奪い取るなど、場面場面で相手打者が首をひねるような姿も見られました。また、日シリ初戦ではウエストして周東選手の盗塁を阻止した場面の印象的です。あのプレイはソフトバンクさんの攻撃パターンを一つ潰したと言っても過言ではないのではないかと思っています。
バッティングの面でも、CS1st第2戦で走者一掃の逆転打も含む5打点。ポストシーズンだけで打率.295で7打点と大車輪の活躍を見せました。
配球の変化と共に、バッティングにも好影響を与えたのかもしれません。ダウンスイングのように見せつつも、軌道にバットを乗せるバッティングで外野の間を抜けていく。ベイスターズさんの日本一は戸柱選手の攻守にわたる活躍なくしてはなし得なかったと思います。
ポストシーズン大活躍の2人ですが、来季も激化するポジション争いに挑むこととなります。戸柱選手は2024ゴールデングラブにも選ばれた山本選手とベテラン伊藤光選手、そして期待の若手・松尾選手。桑原選手は若手の梶原選手や蝦名選手に度会選手、スラッガー・筒香選手と佐野選手。確約されていないポジションではありますが、チームのためにさまざまな形で貢献してくれるといいなあと思っています。