吉野光樹は将来、ローテーション投手になれるか問題

 9連戦2カード目の東京ドーム巨人戦。初戦を落として2戦目です。

 先発はプロ初登板の吉野投手。立ち上がりは緊張もあったのか連続四球からのタイムリーで初回に1失点を喫してしまいます。ですが、以降は立ち直り、ランナーを出してもなんとか切り抜けます。

 3回裏には吉川選手にインハイのストレートをライトスタンドに運ばれてしまいます。これは狙われてたかな。うまく打たれたので、しょうがないかなと感じた1球でした。結局、吉野投手は5回2失点という結果となりました。

 試合はオースティン選手のソロ弾が飛び出すも、吉野投手に続いて登板したルーキー松本投手が大荒れの4失点。無死満塁から2死までは取るも、門脇選手の走者一掃の2ベースとグリフィン投手の2ベースでランナーを吐き出してしまいました。大事なところで球が甘く入って痛打されてしまったという印象です。

 打線はなすすべなくの敗退。前日はがっぷり四つでの敗退でしたが、本日はしっかりとチーム力の差を見せつけられてというか、9連戦のひずみが差となっての完敗という風に感じました。

■まとまりはいいけど課題も多そうな吉野投

 プロ2年目で本日、1軍初先発となった吉野投手。ストレートは140km後半で変化球はスライダーとフォークを中心に投げ込んでいました。

 1年目はケガで投げられなかったものの、2年目となる今年はファームでローテを回す先発投手として試合を作っていました。今回、9連戦のローテの狭間として昇格して先発登板となりました。

 初回は緊張もあったのか、四球を連続して出しましたが、5回を投げて四球はその2つのみ。フォームは安定していてそれほどコントロールに苦しむタイプではなさそうですね。ストレートでカウントを取りつつ、変化球で空振り三振を取る姿も見られて、充分に通用しそうな雰囲気は感じられました。

 ただ、ボール球になったり逆球になったりといった抜け球もいくつかあったので、この辺の精度が課題なのかなあと思いました。2軍で力を付けて、再度1軍で大活躍する姿を見たいと思わせる投球だったと思います。

 

【2024年7月13日対巨人戦

横000100000|1

10100400 ×|6

東京ドーム(ビジター)

De1-6巨人

敗戦投手 吉野 (0勝1敗0S)

本塁打 オースティン 12号(4回表ソロ)※Deのみ