エドウィン・エスコバーのコントロール問題

 ヤクルト戦カード1勝1敗。昨年、コテンパンにやられたので、今カードはまずは勝ち越したいですね。

 先発は大貫投手。ボールはやや高いかなとは思いましたが、コースに決めていく投球で5回まで無失点。ただ3巡目となる6回に捕まってしまいましたね。疲労度もあったのか、やや甘くなって3連打と犠飛で2失点。2死3塁のピンチが続きましたが、三振にとってなんとか6回2失点で役目は果たします。

 三浦監督はラミレス元監督と違い、先発投手をちょっとだけ引っ張りますね。多分、先発投手の成長を促すためだと思うんです。へばってきたときにどれだけ粘れるか。そういった意味では、最後にピンチを脱したのはよかったと思います。

 打線は1番に入った大田選手が3回裏にソロ本塁打を放って先制。ヤクルト左の高橋投手に対してストレートに強い右の大田選手を当てたのが当たりましたね。4回裏には連打が決まって中盤に4点リード。試合展開の雲行きが怪しくなってきたのは、大貫投手の2失点からですね。

 リリーフ陣できっちり抑えきって勝ちたかったところですが、8回にエスコバー投手が捕まってしまい、同点に。9回は回またぎのクリスキー投手とタナケン投手で逆転を許してしまい、敗退。主力選手大量離脱によるリリーフ陣の駒不足が露呈してしまったような試合でした。普通、9回は三嶋投手を出すよねえ。でも、延長を考えると、出しづらかったんだろうなあ。

■粘られると万事休すってなっちゃうエスコバー投手

 今更、エスコバー投手のコントロール問題を取り上げるのはどうかと思いますが、本日の試合では、その荒れ球が自身の首を絞めてしまった。悪い意味で顕在化してしまったので、焦点を当てたくなってしまいました。

 本日のエスコバー投手の登板。先頭、太田選手の初球ど真ん中のストレートを合わせられて、センター前。次の青木選手は8球粘られてフルカウントからの四球。次の山田選手も9球粘られてフルカウントから四球。無死満塁で村上選手。外の変化球を2球振ってくれたにも関わらず、外の釣り球が中に入って、ちょこんと当てられてセンター前へ。同点になってしまいました。

 エスコバー投手の荒れ球は相手に的を絞らせないという意味ではメリットになりますが、粘られると投げる球がなくなっちゃう。というか、真ん中に構えて、運良く抑えられればみたいなピッチングになっちゃう。本日は踏ん張りきれずに四球を連発してしまいましたね。

 また、村上選手への配球は外で2ストライクまで取れたので、インコース高めの釣り球を要求したいところ。荒れ球なんで中に入ったら長打の可能性もある。それもあって、外要求だったのかな。それが中に入ってしまった。

 本日は雨が降っていた影響もあったのだと思うんですけどね。それでも抑えてほしかった。

 以前に、ベイOBの谷繁さんがエスコバー投手を抑えにしたらどうかと提案していたのをどこかで見ましたが、このコントロールの悪さが、抑えにしづらいポイントなんじゃないかなと思いますね。

 NPBで5年。現在29歳のエスコバー投手。相手打者も軌道に慣れてきているでしょう。今年は正念場かもしれませんね。本日のような試合でもなんとか踏ん張って粘りの投球を披露してほしいなあと思います。

 

【2022年4月17日対ヤクルト戦】

ヤ000002021|5

横001300000|4  

横浜スタジアム(ホーム)

De4-5ヤクルト

敗戦投手 クリスキー (0勝1敗0S)

本塁打 大田 1号(3回裏ソロ)