東克樹の140㎞台のストレート問題

 ベイスターズさん、本日のハマスタ中日戦では武藤投手の引退試合です。

 本日の先発は東投手。立ち上がりからいきなり1死満塁のピンチを背負いましたが、落ち着いたピッチングで無失点で切り抜けます。2回以降は安定したピッチングで中日打線をピシャリと抑えます。

 打線は拙攻もありましたが、連打が決まって5得点。若手中心のラインナップでしたが、森選手が2安打、楠本選手が2安打3打点、牧選手が4安打2打点、知野選手が2出塁、益子選手がプロ初安打と将来が楽しみな選手たちが躍動していました。

 試合は序盤から最後までベイスターズペースでした。東投手は8回1安打無失点。武藤投手の引退試合ということもあって、降板しましたが、球数も少なかったので完封ペースでした。

 本日の勝利で、5位中日さんと同率になりました。負け癖をつけないためにも、先々のためにもなんとか5位フィニッシュを目指してほしいなと思います。

■140㎞台のストレートで相手打者を詰まらせる東投手 

 本日の東投手は申し分のないピッチング。140km前半台のストレートで相手打者を詰まらせ、低めの変化球で空振りをとっていく安定したピッチングでした。抜け球もありましたが、なぜか空振りを誘ってましたね。

 昨日のヤマヤス投手は150㎞近いストレートを軽くヒットにされて、低めの変化球になるボール球は選ばれてしまっていました。東投手と逆ですね。きっと東投手のストレートの方がスピードガンではわからない、キレがあるんでしょう。

 ストレートが走っていれば、変化球が活きてきます。2ストライクになると”ストレートを待ちつつ変化球に対応する”という打者がスタンダードだと思うんですけど、打ちきれないくらいのストレートを投げていれば、変化球には対応しきれないと思うんです。ストレートと変化球のコンビネーションで相手打者を困惑させる。これが”やきう”の基本じゃないでしょうか。ストレートが速いだけでもダメ。変化球だけがよくてもダメ。コントロールがいいだけでもダメ。悪くてもダメ。

 とりあえず、本日の東投手のピッチングを見ていて思ったのは、スピードガンはあまり判断材料にはならないんだなあということでした。ピッチングは奥が深いんですね。テレビで観てるだけじゃわからない。

 

【2021年10月23対中日戦】

中000000000|0

横00102020× |5  

横浜スタジアム(ホーム)

De5-0中日

勝利投手 東 (1勝2敗0S)