坂本裕哉の不思議な投球問題

 カープ戦2連敗。リーグ戦再戦後、まずは1勝がほしいですね。

  先発は坂本投手。初回から30球以上投げながらイニング無失点を重ねていくという不思議な投球です。荒れ球だったことから相手打者が狙い球を絞り切れなかったということもあったのかもしれませんね。

 打線は2まわり目から一気に爆発。相手先発の大道投手から柴田選手が四球を選び、エンドラン、内野ゴロで2死3塁。桑原選手のタイムリー内野安打でまずは先制を奪いました。足と機動力で大道投手を切り崩していきつつも、さらに連打で塁を埋めてオースティン選手がグラスラ。理想的な展開を作ることができました。

 加えて4回裏には伊藤選手の走者一掃タイムリー2ベースで突き放し、最大8点差まで広げることに成功します。

 しかし、坂本投手の不思議な投球は5回表の不思議な攻撃によってつかまってしまいます。まず、先頭の石原選手に投じたアウトローギリギリのチェンジアップを本塁打にされてしまいつつも、次打者にはセカンドゴロで1死。続く菊池選手、野間選手は打ち取っていたものの内野安打で1,2塁。そこから連打でタイムリーを決められて、一挙に4失点してしまいました。打ち取っているのにアウトにできず、いいボールなのに打たれてしまう。不思議な投球は続かないものなんですね。ここで坂本投手が降板します。

 4点リードで、まだ試合がわからなくなるような展開になったところで6回裏に佐野選手が2ラン。7回、8回と柴田選手の好守が続いたことで流れを明け渡さずに済みました。9回表に三嶋投手が打ち込まれてしまいましたが、なんとか抑えて、2点リードの辛勝。とりあえず勝ててよかったです。

■たまたま好投は続かない

 坂本投手は6月3日に6回無失点、4月23日には6回1失点の好投を見せていますが、あとはまあ打ち込まれてますわあね。

 コントロールが荒い上でストレートもあまり強くはない。ブレーキの利いたチェンジアップが武器ではありますが、プロではさほど信用のおける球でもない。でもなぜか好投することがあるのは、荒れ球で相手打者が狙い球を絞りづらいからなのかなあと思ってしまいます。

 では荒れ球がいいかというと、ストライクが入らないこともあるわけですから、四球で出塁させることもあるでしょう。ど真ん中の棒球を投げてしまうこともあるでしょう。これでは、大量失点のリスクがありますわあね。

 やっぱり、たまたまの好投っていうのは続かないと思うんです。なんか、坂本投手はどうやって抑えようかというイメージができてないように見えるんだよなあ。素人が感じたことなので、大変失礼かもしれませんけどね。それでも言いたくなっちゃうのは、もう一度、坂本投手はじっくりといろんなボールを磨き上げる必要があるような気がしてならないからなんですよね。勝てる投手になってほしいし。

【2021年6月20対広島戦】

広000040004|8

横00530200× |10 

東京ドーム(ホーム)

De10-8広島

勝利投手  砂田 (1勝1敗0S) 

本塁打 オースティン 15号(3回裏満塁) 、 佐野 6号(6回裏2ラン)※Deのみ