宮崎敏郎とホセ・ロペスの迷い問題2020

 ヤクルト戦1勝。そろそろ勢いづく連勝を作りたいですが。

  ■上茶谷投手の大荒れから

【2020年9月30日対ヤクルト戦】

 本日の先発はDe上茶谷投手とヤクルト石川投手でした。本日の上茶谷投手は初回から絶不調。変化球が決まらないので、ストレートを狙われて強打される。その繰り返しでした。前回登板で好投していただけに、3回5失点は残念な結果です。途中、指をつったというアクシデントもあったそうですが、好投をコンスタントに続けられるのが好投手。次の登板を期待しています。

 打線は今季、全く勝てていない石川投手の変化球に翻弄されてしまいました。試合は前半から打線も投手もヤクルトペース。中盤に梶谷選手と神里選手の連続タイムリー、終盤にはソト選手と佐野選手の連打がありましたが、続かず。ヤクルトの「石川投手に勝たせたい」という気持ちに負けてしまったような試合でした。

  ■最終回に打ちきれなかった宮崎選手とロペス選手

 9回裏2点ビハインド、無死1,2塁。マウンドには抑えの石山投手。打席に立つのは我らが宮崎選手。2球変化球がボールになり、2-0。投手としてはストライクを入れたい場面。打者としてはストレートに的を絞れるところ。ピッチャーが投げたボールはインハイ高めのストレート。宮崎選手は待ってましたとばかりにスイングするものの、結果はセンターフライ。ややボールが高かったでしょうか。詰まってしまいましたね。見逃せばボール球だったようにも見えました。引っ張り切れず、流し打ちにもできず、中途半端なバッティングだったようにも見えます。

 次の打者はロペス選手。本日の石山投手は変化球のコントロールが微妙。ロペス選手もストレートを待っていたはずです。初球、150㎞のストレート。真ん中高めでロペス選手の得意球。振りぬいた打球は当たりよく左中間方向に飛んでいきましたが、これもセンターフライ。一気に2死になってしまいました。あえなく変化球打ちは上手い次の倉本選手はストレートに押されて三振。宮崎選手とロペス選手がなんとかしてくれれば、試合展開はもうひと盛り上がりがあったところでした。

 ベイスターズファンから見たら、宮崎選手とロペス選手は集中力が高く、勝負強い打者。この場面、2018年までの2人であったらどうにかしてくれていたような気がするんですよね。でも本日の打席では打ちきれなかった。集中しきれない何かの迷いがあったのかなあと勝手に推測してしまいます。

 宮崎選手は打率は3割を保っているものの、得点圏の打率は前半不調だった昨年とほぼ同じ。ロペス選手に至っては今季は2軍落ちも経験。ペナントレースが中盤を折り返した現時点で本塁打4本。記録的には明らかに劣化してしまっています。

 バッティング技術に関してはNPBトップクラスの2人。宮崎選手は31歳、ロペス選手は36歳。衰えるにはまだ早いけど、ベテラン打者へのシフトチェンジをしていかなければならない年齢なのかしら。もしかしたら、なんだかの理由で、いや、もしかしたらモチベーションが下がってたりするのかなあ。

 いずれにせよ、2人には球場に来ているお客さんのためにももうひと踏ん張りしてほしいのです。魅せてほしいのよ。2人の本塁打を。

  

ヤ104000000|5

横000002001|3

横浜スタジアム(ホーム)

De3-5ヤクルト

敗戦投手  上茶谷 (2勝2敗0S)