エレラ・エリアンの悲壮感ある顔なんか見たくない問題

6月10日 メットライフドーム(ビジター)

De0-1西武

敗戦投手  今永 (3勝4敗0S)

 本日は出かけていて、8回裏と9回表しか見れませんでした。今永投手は8回裏でもキレのある投球をしていましたね。失点は内野ゴロによる1点。8回まで112球。ほぼ完璧なピッチングだったのでしょうね。

 テキストベースで後追いなのですけど、どうやら攻撃陣にチャンスが訪れたのは5回と8回。そのどちらにも関わっていたのはエリアン選手。5回のチャンスには空振り三振。8回はバント失敗後に併殺。試合が終わった後、ベンチでうなだれていた理由はここにあったのですね。

 あれを見たとき、昨年慣れないサードに起用されて、一塁に暴投した後、ピッチャーに手を合わせて謝っている姿を思い浮かびました。同時に、三浦大輔投手の引退試合でホームラン打って、2度も本塁で刺して、三浦大輔投手がマウンドから降りるときにハグをするエリアン選手を思い出しました。

 ああいう表情をされると、ファンは好きになっちゃうんだよなあ。考えてもみてくださいよ。CSファースト3戦目の嶺井選手のタイムリーを引き出したのはエリアン選手のバントでしたし、CSファイナルで唯一勝った試合の先制本塁打を放ったのはエリアン選手だったじゃないですか。

 昨年、エリアン選手がベンチで筒香選手とキャッキャしているシーンなんか、チームの雰囲気を象徴していましたし、Aクラスになれたのは、エリアン選手の助力もあったのではないかと思っています。

 ここ最近のエリアン選手を見ていると、なぜか、2001年に横浜に所属していたデーブ・ドスター選手を思い出してしまいます。セカンドの守備は非常に巧かったのですが、112試合出場で打率.272、本塁打9本、打点27と微妙な打撃成績でした。だからなんですかね。このドスターっていう選手、ずっと悲壮感のある顔をしていたんですよ。いつクビを切られるかわからないっていう顔だったように見えました。

 今年のエリアン選手って、悲壮感ある表情が多いというか、ずっと切羽詰まった顔をしている印象があるのですけど、これ、私だけが持っている印象なんですかね。

 外国人枠の問題もあって、1軍2軍を行き来して、難しい立場なのだと思いますよ。サード守ったりセカンド守ったり、ユーティリティ的な立場も大変だと思いますけど、勝負強くて明るいエリアン選手、野球が大好きなエリアン選手の表情を、今年もたくさん見せてほしいなあ。下を向いていないで、また、ご機嫌なエリアン選手をファンに見せてください。