今季を占うベイスターズ中盤中継ぎ陣問題

 巨人戦最初のカードの1つ目を取られてしまいました。最悪でも1つは取らないと、ペナント独走されてしまいますよ。

    【2020年7月1日対巨人戦】

 本日はDe櫻井、巨人メルセデスの両先発コントロールアバウト対決です。初回の櫻井投手はコントロールが定まらず、2人で1失点。一時はどうなることかと思いましたがなんとか後続は断ちました。どうやらボール自体にはキレがあったみたいです。変化球の持ち球も多く、相手打者が絞り切れなかったのではないでしょうか。なんとかかんとかやりくりして投げた結果3回1/3、3失点。甘いボールは見逃さない巨人打線なので、他チーム相手での登板も、ちょっと見てみたいかなとは思わせる投球でした。

 ベイスターズ打線は球に力のあるメルセデス投手をなかなか打ち崩せず、出会いがしらの大和選手ソロ本塁打のみ。前半は読売さんペースで試合が展開します。

 櫻井投手を早めに降板させたベイスターズさんは、ビハインドのまま伊勢、平田、石田、パットンの4投手が好投で巨人打線をほぼ完ぺきに抑えます。

 この流れが打線に勢いを呼び込みます。2点ビハインドで7回には宮崎選手のラッキーな内野安打タイムリー。8回にはオースティン選手が満塁走者一掃3ベースを放ち、見事な逆転劇で勝利を収めました。

 本日の勝因は、オースティン選手の3ベースもそうですが、試合の流れ論者の私からすると、特筆すべきは中盤中継ぎ陣の好投にあったと言いたいのです。

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 コロナ禍でペナントがなかなか開幕できなかった時期に、私は三上投手と砂田投手の復活がカギと書きました。経験のある両投手にリード・ビハインド関わらず試合中盤のリリーフを担ってもらい、打線に勢いをつける。こんなペナントレースになればいいなと思っていました。

 現状、三上投手も砂田投手もなかなか2軍から上がってこない。今、その立場を担っているのが、国吉投手や平田投手、三嶋投手、石田投手、あと伊勢投手ですか。

 本日に関しては、伊勢投手の若さ溢れる投げっぷり。平田投手は魔球スライダーを引き立てるストレートのキレ。石田投手の若いのに老練なピッチングが光りました。パットン投手の4連続奪三振も圧巻でしたね。

 今季は特別ルールで延長は10回まで。となると、どのチームも早いタイミングで投手交代を行う場面が増えそうです。力のあるリリーフ投手を後ろに残しておく理由がなくなったわけですからね。7回8回よりも6回7回あたりが、試合のポイントとなる場面が増えてきそう。

 そうすると、余計に、試合中盤を担う投手がきっちり投げ切れるかどうかで、チームの浮沈が決まってくる。

 ベイスターズ中盤中継ぎ陣は、力のある投手が多いと思います。いつも通りに自分の力を発揮してくれれば、ベイスターズを優勝へと誘ってくれるに違いない。はず。  

 

横000010130|5

巨100200000|3

東京ドーム(ビジター)

De5-3巨人

勝利投手 パットン (2勝0敗0S)

セーブ 山﨑 (0勝1敗3S)

本塁打 大和 1号(5回表ソロ)